8.子宮体がんについて

子宮頸がんの他に子宮体がんがあります。

子宮頸がんと子宮体がんのちがい
  頸がんの特徴 体がんの特徴
がんのできる場所 子宮の入口付近
子宮の入口付近
子宮の奥の胎児が育つ場所
子宮の奥の胎児が育つ場所
子宮がんに占める割合 70% 30%
なりやすい年齢 30~40歳代
20代から30代も増加傾向

特に50~60歳代
近年年齢に関係なく増加傾向

原因 ヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染 女性ホルモン(エストロゲン)の影響、
ホルモンバランスの崩れ
一般的になりやすいといわれている人 妊娠・出産回数が多い
性交開始年齢が早い
性交渉の相手が多い
免疫力が低下している
閉経後
肥満、高血圧、糖尿病
ホルモン療法を受けている
不規則な月経
妊娠・出産の経験がないまたは少ない
年齢階級別罹患率 子宮体部(2019年)
年齢階級別罹患率複数年(女性)
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)

症状

初期 不正性器出血、おりもの(血性や量の増加等)、下腹部痛
進行期 排尿痛または排尿困難、性交時痛、骨盤領域の痛み等

検査

子宮内膜を採取して細胞を調べる「子宮内膜細胞診」を行います。直径2.5~3mmの細い棒で子宮内膜を擦り取る方法と、注射器の先にポリエチレンの チューブを取り付けて子宮内膜を吸引する方法があります。その他に膣の中から超音波を当てる「経膣超音波検査」を行われることもあります。

検診

子宮体がんの検診を行っている自治体も一部にありますが、対象者は、一般的には不正性器出血があった方や、問診で子宮体がん検診が必要と認められた場合な どに限られます。事前に、お住まいの市区町村にある保健所あるいは保健センターに検診の有無や対象者を確認されることをお勧めします。

子宮体がんは、病状が進行していない早期の段階で出血することが多く、不正性器出血での発見が90%といわれています。
少量でも出血があった時点で、すぐに医療機関を受診すれば早期発見が可能です。

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