令和3年11月通知によって、改めてHPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められました。
詳しくは、下記、厚生労働省ホームページをご覧ください。
平成21年12月より、医療機関でHPVワクチンが接種できるようになりました。 対象となるHPVワクチンは、子宮頸がん全体の約60%の原因であるHPV16型および18型の感染予防を目的としたものです。これを、HPVに感染してい ない女性に接種すると、がん化をほぼ完全に予防できることが研究により証明されています。しかし、すでに今感染しているHPVを排除したり、子宮頸部の前 がん病変やがん細胞を治す効果はなく、あくまで接種後のHPV感染を防ぐものです。
最も推奨されるのは、11~14歳の女子です。
また、上記の時期に接種できなかった15歳~45歳の女性も接種することが推奨されています。
※ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種の普及に関するステートメント(日本産婦人科学会・日本小児科学会・日本婦人科腫瘍学会)より引用
半年間で3回接種します。これは、1~2回の接種では十分な抗体ができないためです。肩に近い腕の筋肉に注射します。
頻度10%以上 | かゆみ、注射部の痛み・赤み・腫れ、関節の痛み、頭痛 等 |
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頻度1~10%未満 | 発疹、じんましん、注射部のしこり、めまい、発熱 等 |
まれにおこる | 失神、血管迷走神経発作(息苦しい、息切れ、動悸 等) |
重い副反応 | アナフィラキシー様症状 |
※ワクチンには、効果を高めるためにアジュバントと呼ばれる”免疫増強剤”が添加されています。アジュバントを含むワクチンは、疼痛・発赤・腫脹等、注射接種部位の局所反応が強くなる傾向を認めます。また、アジュバントが長期的に体にどのような作用を及ぼすのかは現時点で不明です。
ワクチンは、接種後のHPV感染を防ぐものであり、現在感染しているウイルスを消滅させる効果はありません。また、対象となるウイルスの型が限定されているため、それ以外の型の感染を防ぐことはできません。 ワクチンを受けたからといって、全ての子宮頸がんが予防できるわけではありませんので、接種後も必ず定期的に検診を受けましょう。