日本では肺がんの患者さんが増えており、一年間に12万人が新たに肺がんに罹っています。肺がんによる死亡者数も増えています。がんの中では治療が難しい"難治性のがん"です。 肺がんはタバコとの関係が非常に深いがんです。
年齢別にみた肺がんの罹患率、死亡率はともに40歳代後半から増加しはじめ、高齢になるほど高くなります。罹患率は性別でみた場合、男性が女性より3~4倍に高くなります。 肺がんは進行するにつれて、周りの組織を破壊しながら増殖し、血液やリンパの流れに乗って転移していきます。
肺がん治療の特徴としては、がんの病理による分類(種類)によって、治療法が確立されつつあります。
また新しい薬が開発されたことや放射線を照射する技術が向上したこと等から、治療法は確実に進歩しており、難治性がんといえども、早期の肺がんであるほど治る可能性が高くなっています。