高齢化や脂質摂取量の増加に伴い、大腸がんが増えています!
「大腸がん」は長さ約2mの大腸に発生するがんの総称です。大腸がんの70%は「直腸」と「S状結腸」に発生しています。
大腸は腹部にある約2mの臓器で、食べ物の残りかすをため、水分を吸収しながら、便をつくる働きがあります。小腸に近い「結腸」と肛門近くの「直腸」に分けられます。
そのうち"がん"ができやすいのは、直腸とS状結腸です。
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)
大腸がんは胃がん・肺がんを超えて、一番かかる人が多いがんです。
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)
大腸がんにかかる年齢は、50歳代から増加しはじめ、高齢になるほど高くなります。男性に多い傾向がみられます。
女性がかかるがんで最も多いのは"乳がん"ですが、一方で女性のがん死亡原因の第一位は大腸がんですので、女性にとっても危険性が高いがんなのです。
食事やライフスタイル等の環境要因の関わりが大きいと考えられています。
少ないけれど、あなどれない遺伝性の大腸がん
大腸がんの発生には、遺伝的因子よりも、食生活等の環境因子のほうが大きな影響を与えていると考えられています。しかし、なかには遺伝的要因で発生することが明らかになっている大腸がんもあります。