条件を満たした禁煙外来でなければ、保険適用を受けることができません。

どの医療機関でも禁煙治療が保険適用になるわけではなく、国が定めた施設基準と患者側の条件が満たされたときのみ、保険適用となります。
それ以外の場合は、自由診療となり治療費が全額自己負担になりますのでご注意ください。

ガムの形をした、ニコチンだけを含んだ禁煙補助剤です。

• 効用
  禁煙中のたばこを吸いたい気持ちを和らげるために使用します。
• 入手方法
  薬局で買えます。
• 形態および成分
  ガムの形をしたニコチンだけを含んだ禁煙補助剤です。
  ニコレット1個にニコチンが約2mg含まれています。実際に体に取り込まれるのは、0.86mgといわれています。
  1個のニコチンガムを約30分頬の内側に貼っておくと、約0.8mg（たばこ1本分）のニチコンがゆっくり吸収されます。
• 費用（目安）

  いずれも税別

  12個  1,100円

  24個  2,100円

  48個  3,950円

  96個  6,900円

• 使用方法
  普通のガムとは噛み方が全くちがいます。正しく使わないと効果的であるどころか、逆に副作用がでます。使う前に正しい噛み方をしっかり覚えてください｡
  合言葉は、「ゆっくり噛むこと・5回以上噛まないこと・余分な唾液は吐き出すこと！」この3つです！

ガムのメリット

• パッチに比べ効き目が早い（ただし、効果は長続きしません）。
• 手軽に購入できる（パッチに比べ安く済む場合が多いです）。
• 自分で量を調節できる（自分の必要量に応じてハサミでカットできます）。

基本的な噛み方

1. 口の中に入れたら約15回ゆっくり噛む（ニコチンガムを平たく伸ばすためです）。
   口の中にピリッとしたニコチンの刺激を感じたら、そこで噛むのをやめる。
2. 少なくとも1分以上頬と歯茎の間にガムをはさんでおく（上の歯茎でも下でもどちらでもかまいません）。
   ※ニコチンガムは「お口の貼り薬」なのです。
3. またゆっくり噛んで、前とは反対側の頬の内側に移して頬と歯茎の間にはさむ（毎回、同じ場所だと口内炎が出来やすくなるかもしれません） 。
4. 余分な唾液は、飲み込まず吐き出す。

ニコチンガムに含まれるニコチンは、およそ30分から1時間で放出されますので、1時間くらいで新しいガムに替えてください。

• ポイント1　普通のガムではないので、噛んで休むを守る。
• ポイント2　噛むガムの個数は1回に1個！また、1日に24個以上噛まない。
• ポイント3　お茶やコーヒーと一緒に噛まない！飲みたい時はガムをいったん出してから飲みましょう。
• ポイント4　3ヵ月経ってもガムの個数が減らないようなら、別の方法を考える。

ニコチンを含んでいる、湿布のような丸い貼り薬です。

• 効用
  禁煙補助剤として薬剤師や医師の指導の元に使用します。禁断症状が200分の1くらいに和らげられますので、つらい禁煙とサヨナラできます。
• 入手方法
  薬局か禁煙外来で手に入ります。
• 形態および成分
  湿布のような丸い貼り薬です。日本では平成11年に認可されました。
  パッチの面積10cm2につき17.5mgのニコチンを含んでいます。
• 費用（目安）
  禁煙外来の場合、それぞれの病院によって費用は異なりますが、保険適用で合計約12,000円前後です。
• 使用方法
  標準的な使用方法は、TTS30を4週間、TTS20を2週間、TTS10を2週間使用し、計8週間で終了します。

パッチのメリット

• 1日1回貼りかえるだけなので面倒くさくない。
• 持続してニコチンを吸収するので、禁断症状をかなり和らげることができる。

使い方

1. 薬剤師や医師の処方によりニコチンパッチの大きさが決められます。
2. 処方されたパッチを1日1回貼りかえます。
3. 基本的には約2ヵ月で治療が終了します。

ニコチンガムに含まれるニコチンは、およそ30分から1時間で放出されますので、1時間くらいで新しいガムに替えてください。

• ポイント1
  貼りかえるのは朝がおすすめ（夜貼りかえるとニコチンを多く取り入れてしまい不眠等の症状が強くあらわれることがあります）。
• ポイント2
  貼る場所は毎日かえる（特に暑い季節にはかぶれる事があります）。
  
• ポイント3
  医師による指導管理のもと使います。

正しく使えばニコチン依存になることはありません。

ニコチンパッチやニコチンガムに含まれているニコチン量は、たばこに含まれているよりも少量で、なおかつたばこに含まれているようなニコチン以外の有害物 質は含まれていません。また、喫煙はニコチンを急激に体内に取り込むため、ニコチン依存を作り出します。ニコチンパッチのニコチンはゆっくりと体内に入る ため依存を治癒させる方向に働き、中毒になることはありません。

※ただし、ニコチンガムは、ごくまれにやめられなくなる場合もあるようですので、注意が必要です。