1.吸いすぎなければ問題ない?
1日に1本しか吸わない場合でも肺がんで死亡する確率は吸わない人に比べ2.2倍です。
たばこの箱には、「吸いすぎに注意」と書いてありますが、一本でも健康被害が確実におこります。
日本では、その事実を十分に広報していないので、本数が少なければ大丈夫と思う人が多くいます。
海外ではもっと厳しく警告しているのが現状です。
2.たばこを吸っている方がスッキリしますが…?
それは錯覚です!
あなたが一番初めにたばこを吸った時、頭がスッキリしましたか?
ほとんどの人が、なんとなく吸い続けているうちに、たばこがおいしい、スッキリするという感覚になっていったのではないでしょうか。
たしかに、喫煙者にとってたばこを吸う事は楽しみのひとつであり、いらだつ神経を鎮めたり、間をもたせる等、色々な効用があるように感じます。でも、それ はニコチン不足による症状を、新たにニコチンを取り入れる事によって解消しているだけに過ぎません。
3.たばこを吸っていても長生きする人がいますが…?
運がよかっただけです。
確かにたばこを吸っていても長生きする人はいます。
でも、たばこを吸っている人が全員長生きするわけではありません。
厚生労働省研究班による調査では、男性で40歳以降の平均余命が、喫煙者は非喫煙者に比べ約3.5年短いという結果が出ていました。また、がん研究振興財 団の調査結果では、16歳から25歳までにたばこを吸い始めた人が60歳までに肺がんで死ぬ確率は、吸っていない人に比べ15倍も高くなっています。
喉頭がんや肺がんになる確率は、吸っている人の方がはるかに高いです。その他、心筋梗塞や肺気腫等、様々な病気になりやすくなることがわかっています。
それでも大病をせず長生きしている人は、宝くじの1等に当選するのと同じくらいの確率で幸運な人と言えるでしょう。