疑問その2 禁煙は必要ですか?

たばこに対して、2020年4月に改正健康増進法が制定され、規制がきびしくなりました。しかし、現状は店頭や自動販売機で簡単に購入できます。また、歩きたばこが平然と行われていたりと、日本での禁煙対策は先進国の中でも非常に遅れています。
今後は更に規制が進むと思われます。

4.国が認めているたばこに対してどうして規制を求めるの?

健康被害が大きいからです。

2005年WHOが発効した「たばこ規制枠組条約」に基づき、日本でも既に広告の規制や健康に関する警告表示等が行われています。
ただ、諸外国に比べ依然不十分であり、今後は更に強化されることが望まれます。

5.禁煙する人は増えているの?

成人男性は減少傾向ですが、若年女性の喫煙率は増加傾向にあります。

たばこ産業の「平成17年全国たばこ喫煙者率調査」によると、成人男性の平均喫煙率は45.8%でした。これは、昭和40年以降のピーク時(昭和41年) の83.7%と比較すると、39年間で約45%減少したことになります。年代別にみると、急激な喫煙率の減少傾向が見られる60歳以上は31.4%で、 ピーク時(昭和41年)より約60%も減少しました。
成人男性の喫煙率は、この14年間、減少し続けていますが、諸外国と比べると、未だ高い状況にあります。
これに対し、成人女性の平均喫煙率は13.8%であり、この40年間、14%前後で推移しています。
年代別にみると、高齢者は減少傾向ですが、若者は増加傾向にあり、現在の順序は、40年前と逆になっています。
平成17年の喫煙率が一番高いのは20歳代と30歳代の20.9%、最低は60歳以上の5.5%です。
若い女性の喫煙率の増加は、今後真剣に取り組まなくてはならない課題です。

喫煙率
公益財団法人 健康・体力づくり事業財団「性別・年代別喫煙率の推移(JT全国喫煙者率調査)」より

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