第2回 メタボ予防を生活に取り入れる

今回は、特定健診の項目説明と、メタボリックシンドロームの予防や改善方法についてお伝えします。メタボに該当する方は参考にして頂きたいと思いますし、該当しない方も安心せずに予防のためにもぜひご覧ください。

目次

  1. 健診項目の説明
  2. メタボ予防のポイント
  3. メタボ脱出への道

1.健診項目の説明

問診 標準様式質問票
現在治療中の病気や生活習慣等、おおよその健康状態について確認します。メタボに該当するかどうかの判断項目も含まれていますので、対象者の方は必ずご自分で記入する必要があります。
内科診察  
質問票や健診結果をもとに、医師が直接受診者の体をみたり聴診器で体の音を聞いたりして、異常がないかを調べます。
身体測定 身長・体重・BMI/肥満度・腹囲
生活習慣病を引き起こす大きな原因は肥満です。特に内臓にたまる脂肪は、アディポサイトカインという生理活性物質を出して高血圧症や糖尿病等を引き起こ す事が明らかになってきました。身長・体重からBMIと肥満度が計算できます。また、腹囲でおおよその脂肪蓄積レベルがわかります。
循環器 血圧心電図
尿検査 糖・蛋白
血液一般 赤血球血色素ヘマトクリット
肝機能 AST(GOT)ALT(GPT)γ-GTP
脂質 中性脂肪HDLコレステロールLDLコレステロール
糖代謝 HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
画像 眼底カメラ

2.メタボ予防のポイント

運動

  • あなたの歩数は何万歩?
    万歩計をつけて1日の歩数を測ってみましょう。
  • 今より10分多めに歩く
    約1,000歩多くなります。
  • 目標1日1万歩
    1週間の合計が70,000歩になるとベストです。
  • エスカレーターより階段を
    膝が痛い等、支障がある時は無理せずに。
  • 休日は車をやめて足を動かす
    自転車や散歩、電車で遠出も立派な運動です。
  • できれば少し運動を
    1回30分程度で軽く汗をかくくらいの運動を週2回できれば理想的です。
  • 立っている時間をより長く
    ゴロ寝は要注意です。

食事

  • ゆっくり食べて腹八分目
    よくかんで食べると満腹感が得られます。
  • 朝しっかり夜遅い食事は軽く
    どうしても食べたい時は夕方に少し食べて就寝前の食事量を減らしましょう。
  • 1日3食きちんと食べましょう
    欠食すると太りやすくなります。
  • 揚げ物は食べる回数を減らす
  • 牛豚よりも魚や豆を
    牛肉や豚肉・鶏肉と魚や豆の割合は1対1にしましょう。
  • 野菜や果物1日1皿以上
    外食の場合でも意識して野菜料理や果物を選びましょう。
  • 甘いお菓子や清涼飲料水を控える
    意外とたくさんの糖分が含まれています。
  • 塩分・脂肪も控えめに
    外食やコンビニ食、スナック菓子には塩分や脂肪分がたくさん。

飲酒

  • アルコールは1日1合
    週2日の休肝日も忘れずに。

たばこ

  • たばこは吸わない
    百害あって一利なしです。

計測

  • 時間を決めて毎日体重計にのる
    どんな時にどれ位の変動があるかを知ることは肥満予防の第1歩です。
  • 血圧を測る
    血圧は日々刻々と変動しています。自分の通常の血圧がどれくらいか、機会のある毎に測ってチェックしてみましょう。

心得

  • できるところから少しずつ。
  • 一度にすべてをしようと思わずに、何か一つでもできそうと思えることから始めてみましょう。

3.メタボ脱出への道

内臓脂肪を減らすために、具体的にあなたがすべき事は何でしょうか?まずは現状を把握して、次に目標を設定します。そして、目標に向けての行動メニューを選びましょう。項目を入力していけば、最後にオリジナルのメタボ脱出シートをプリントアウトする事が出来ます。

スマートフォン、タブレットから「メタボ脱出シート」を作成することはできません。
誠に申し訳ございませんが、パソコンの画面よりご確認ください。

※別ウインドウで開きます。

ページトップへ