平成20年4月より、「特定健診・特定保健指導」が実施されます。
これは、メタボリックシンドロームの予防を目的としたもので、今までの健診とは少し意味合いが違います。
現在、日本で死亡原因の多くを占めている糖尿病や心臓病、脳卒中等の生活習慣病のもとになっているのがメタボリックシンドロームで、それを発症する前に防ごうというものです。
今後ますます進むであろう高齢化社会において、長く健康で生きるためには今からの生活習慣が大切になってきます。
あなたのこれからをより健やかに過ごせるよう、この事業を積極的にご活用ください。
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一般に生活習慣病は本人の自覚がないうちに進行するため、気がついた時には重大な病気が発症している恐れがあります。そして、高齢化に伴い生活習慣病の発症数も増加し、寝たきりや認知症等の増加にもつながってきているのです。
そのために、早期から予防と生活習慣の改善に重点をおいた特定健診・特定保健指導が実施されることになりました。今までの健診は病気の「早期発見」・「早 期治療」が目的でしたが、特定健診・特定保健指導は生活習慣病の予防が目的です。また、必要な人には保健指導の実施が義務づけられており、健診は保健指導 の必要な人を抽出するための手段となっています。
健診を受けただけでは意味がなく、その結果生活習慣の改善が必要かどうかを確認する事が重要なポイントに なってきます。
生活習慣の改善が必要と判断された方は、医師や保健師、管理栄養士等と面談を行い、専門職からの支援を受けながら自ら行動した上で、その 結果目標が達成できたかどうか、までを確認することになります。
(動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版より)
(厚生労働省2022年国民生活基礎調査の概況より)
内臓に脂肪が蓄積すると(内臓脂肪型肥満)、高血圧、脂質異常、動脈硬化等を招く原因となります。その状態を放置しておくと、糖尿病や心臓病、脳卒中等の生活習慣病が起こりやすくなります。この状態のことを「メタボリックシンドローム」といいます。
内臓脂肪が蓄積すると、その脂肪細胞から分泌される「善玉」の物質は減り、「悪玉」の物質が増えます。