5.Q&A

1.乳がん検診では、どのくらいの人に乳がんがみつかりますか?

視触診とマンモグラフィをセットで行なう乳がん検診において、要精密検査率は4~10%です。また、前記の検診において乳がん発見率は0.1~0.2%程度という数字があります。
また、この2つの検査方法でみつかる乳がんは70%以上が早期乳がんという数字がでています。

2.マンモグラフィで“石灰化”と言われました。どういうことですか?

石灰化はカルシウムが沈着して起きる変化です。
乳がんの病巣にも石灰化ができることがありますが、乳腺にできる石灰化がすべてがんと関係あるわけではありません。良性のしこりや正常な乳腺でも石灰化が見られることがあります。

3.乳がん検診で“乳房腫瘤”と言われました。がんですか?

よくみられる腫瘤として、のう胞、乳腺繊維腺腫、乳がん等があります。これらを見分けるために、乳房エコーやマンモグラフィ、針生検等の精密検査が必要になります。
のう胞とは、良性のしこりのひとつです。乳管が袋状に膨らんで、中に液体が溜まった状態のことです。乳腺繊維腺腫とは、乳腺とその周辺にある繊維部分が増 えて硬いしこりになるものです。良性の腫瘍の一つでがん化することはほとんどありません。

4.乳がん検診で精密検査の指示がありました。どこに行けばよいですか?

乳がん検診の精密検査は、できれば乳腺専門医がいる医療機関の受診をすすめます。
「乳腺外科」「乳腺科」等と表記する場合があります。婦人科、一般外科・内科ではありませんのでご注意ください。

5.この「しこり」、乳がんでしょうか?

病院で検査をしない限りわかりません。
乳がんは他の(内臓にできる)がんと違って、外からしこりとして触れることができるので、自分で発見しやす いがんです。しかし乳房にできるしこりは乳がんだけでなく、他のまぎらわしい疾患もたくさんあります。乳がんかどうかは、病院で検査しない限りわかりませ ん。インターネットや雑誌からの情報をもとに、自分で判断を下してしまうのは危険です。もし今あなたが乳房に異常を感じていたら、ためらわず病院で検査を 受けてください。


ページトップへ