乳がんは、最近は日本でも増えており、日本人の約20人に1人が乳がんにかかると言われています。欧米では年齢を重ねるごとに発症数が増加しますが、日本では閉経前の比較的若い世代に多く発症するのが特徴です。
年齢的には、30歳頃から乳がんにかかる人が増えはじめ、40~50歳くらいで最も多くなります。また、最近では20代でかかる人も増えています。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | ||
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総数 | 大腸 | 肺 | 胃 | 乳房 | 前立腺 | 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸3位、直腸6位 |
男性 | 前立腺 | 大腸 | 胃 | 肺 | 肝臓 | 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸4位、直腸5位 |
女性 | 乳房 | 大腸 | 肺 | 胃 | 子宮 | 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸2位、直腸7位 |
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)
乳がんは乳腺に発生する悪性の腫瘍です。
大人の女性の乳房は乳頭を中心にして、乳腺が放射線上に15~20個存在します。
それぞれの乳腺は小葉にわかれ、小葉は乳管という管でつながっています。
乳がんの90%はこの「乳管」から発生します(乳管がん)。一方で、小葉から発生する乳がんが5~10%存在します(小葉がん)。
この他に特殊型の粘液がん等もあります。男性の乳がんも女性の1/100くらいの確率で、50~60歳に最も多くみられます。
以下のような方は、一般的に乳がんになりやすいと言われています。
より積極的に乳がん検診を受診されることをお勧めします。
乳がんである方のほとんどが「乳房のしこり」で受診しています。そのうち15%程度は痛みを伴いますが、一般的には痛みを伴わないしこりが乳がんの特徴です。
そのほかに
乳がんは、乳房の症状のみで、体重減少や食欲低下等の体調変化、全身の症状はほとんどありません。
乳房に注意をはらわないと、症状に気づくことは難しいのです。
逆に、乳房に対して注意をはらうことで、自分で発見できるがんだと解釈できます。