
1. 何も症状が無いのに、この検査を受ける必要はありますか?
はい。子宮頸がんは、正常な状態からすぐがんになるのではなく、異形成といわれる、がんになる前の状態を何年か経てからがんになります。異形成の時期では症状がなく、おりものや出血、痛みもありません。そのため、症状が無くても検査を定期的に受け、早期発見につなげることが大切です。
2. 子宮頸がん検診とセルフチェックは、何が違うのですか?
子宮頸がん検診(細胞診検査)では、細胞の異常(がん細胞あるいは前がん病変(異形成)の細胞)の有無を調べるのに対し、セルフチェック(HPV検査)は子宮頸がんの原因となるHPV感染の有無を調べる検査です。HPV検査は前がん病変(異形成)の検出感度が高い検査です。
3. 自己採取で、信頼できる結果は出ますか?
自分で検体を採取した場合(自己採取型HPV検査)と、医師が採取した場合(医師採取型HPV検査)では、検査結果の一致率は、およそ90%程度と言われています。
4. HPVに感染していると必ず子宮頸がんになっているのですか?
ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染しても、多くの場合、2年以内にウイルスは自然に排出されるとされています。しかし、ウイルスが自然に排出されず、数年から数十年にわたって持続的に感染した場合には、がんになることがあると報告されています。
5. 性交渉の経験がなければ、子宮頸がんのリスクはありませんか?
HPVは性交渉で感染するウイルスのため、性交渉の経験がない方は、感染リスクが極めて低いと言われています。ただし、一度でも性交渉の経験がある方は感染リスクがあるため、定期的な検査をお勧めしております。
6. HPVワクチンを接種していれば、検診は不要ですか?
HPVワクチンを接種したからといって子宮頸がんのリスクをゼロに出来るわけではありません。
少なくとも2年に一回は検診を受け、早期発見につなげることが大切です。