歯の病気の予防法と治療

プラークコントロール

歯科でのプラークコントロール

歯磨きで、自分では取り除くことのできない歯周ポケットの中等、外から見えない部分に入り込んだプラークは専門医によるプラークコントロール(PTC※)が必要です。

※PTC(プロフェッショナル・トゥース・クリーニング)歯科で行うプラークコントロールで、半年に1回程度受診しましょう。健康保険が適応されます。

内容
  1. 検査:
    プラークを検査液で染色し、プラークが取れているか調べる。
    歯周ポケットの深さの測定、場合によってはエックス線検査を行う。
  2. 石や歯周ポケット内のプラークの除去
  3. 表面の研磨
  4. 洗浄:
    抗菌薬等を使用して、歯肉や歯周ポケットを洗浄する。
  5. ブラッシング指導:
    正しい歯磨きの方法を指導する。

自分でするプラークコントロール

  1. 歯ブラシのイメージ歯ブラシの選び方
    ヘッド(ブラシ部分)は小さいほうが奥の歯まで届きやすく、隅々まで磨きやすいです。ブラシの硬さは硬めのほうがプラークをかきとりやすいですが、硬すぎると歯肉を傷つけるので注意が必要です。
  2. 磨き方
    左右に小刻みに動かすことと、歯と歯肉の境目と歯周ポケットにまっすぐに当てるのがコツです。1箇所につき30回ぐらいずつみがきましょう。磨く時間は6~7分です(テレビをみながら等、ながら磨きがおすすめです)。
    磨き方イメージ
  3. 歯磨きサポートグッズ
    歯と歯の隙間のプラークを取り除くのは普通のブラシだけでは取り切れません。歯間ブラシ、デンタルフロスやデンタルリンスを使いましょう。磨き残しがないかのチェックには、歯垢染色剤(薬局で市販されています)があります。
    フロス等の使い方イメージ
  4. 日中なかなか歯を磨けない人
    毎食後磨くのが基本ですが、就寝中に虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすいので、寝る前の歯磨きは時間をかけて行いましょう。
    また、昼食後は口をすすぐだけでもある程度の食べかすは取れますし、キシリトール入ガムを噛むのも効果があります。

ブラッシング等について

ブラッシングの仕方について、もっと詳しく知りたい方は関連ページをご覧ください。

フロスの使い方について、もっと詳しく知りたい方は関連ページをご覧ください。

フッ素とキシリトール

虫歯と歯周病予防をサポートします

フッ素

自然界に広く分布する河川、地殻に含まれる元素です。歯の質を強化し、虫歯に対する抵抗力を高めます。
虫歯予防として歯科医が直接に塗ったり、うがい薬、スプレー、歯磨き粉に含有等がありますが、効果を過信して歯磨きをおろそかにしないように注意しましよう。

キシリトール

砂糖に近い甘さをもつ天然甘味料です。ガムやタブレットとして食後や間食後に使用すると虫歯予防に効果があります。ただ思いのほかカロリーが高い(3kcal/g)ため、それぞれの商品のキシリトール含有量や他の甘味料の表記を確認しないと肥満や虫歯になります。

フッ素とキシリトールの効果について

もっと詳しく知りたい方は関連ページをご覧ください。

虫歯と歯周病の治療

現在、虫歯や歯周病の治療も発達し、歯をなるべく削らない、抜かないという傾向にあるようです。虫歯も歯周病もなるべく早くの治療が大事ですが、症状の程度が進行しているからとあきらめず、医師に相談してみましょう。

虫歯と歯周病の治療方法について

もっと詳しく知りたい方は関連ページをご覧ください。

まとめ

歯が残っている高齢者ほど自立している割合が高いとのデータがあります。寝たきりや認知症のない人生を、そしていつまでも健康で心豊かに生きるために、歯の健康は大事なのではないでしょうか。
歯を大切にしましょう。

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