検査項目の意味について

以下の検査項目名をクリックすると、それぞれの説明をご覧頂けます。

身体計測 胃部X線検査 血液検査
血圧測定 腹部超音波検査 ①全身状態
心電図 検便 ②腎機能
眼底・眼圧・視力検査 子宮頚部細胞診 ③脂質
聴力検査   ④肝機能
肺機能検査   ⑤糖尿病
尿検査   血液学
胸部X線検査   免疫学

ヘルスチェック(健康診断)や人間ドックで受診される各検査の意味をご理解頂き、みなさんの健康増進にお役立てください。
なお、ここに掲載している内容が全てではありません。検査結果に異常と出ていなくても問題が隠れていることがあります。また逆に、検査結果に異常と出ていても問題がないこともあります。1つ1つの検査結果に左右されるのではなく、総合的に判断することが大切です。

また、精密検査や再検査が必要と診断された場合は、放置せず、早めに受診しましょう。

お問い合わせ

「検査項目の意味」について、ご質問・ご要望等がありましたら下記までご連絡ください。
頂いたご要望等は、今後のホームページ充実のために役立てさせていただきます。

  • 京都健康推進室 075-343-6533
  • 東京健康推進室 03-3699-3433

身体計測

健診項目 検査の方法と意味 検査により
わかる異常
身長
体重
ボディマス指数
(BMI)
身長と体重から、以下の式を用いてBMIを算定します。
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=BMI
標準は22(日本肥満学会)で、BMI22の時が一番病気が少ないと言われています。
(BMIは肥満のひとつの指標になります。ただし筋肉質な人にはあてはまらないことがあります。)
肥満
やせ

血圧測定

健診項目 検査の方法と意味 検査により
わかる異常
血圧 血圧は、最高血圧と最低血圧を測定します。心臓は体中に血液を送り出すポンプですが、この血液を送り出す(心臓が収縮)時に血管の中に加わる圧力を最高血圧(収縮期血圧)といい、この血液が戻ってくる(心臓が拡張)時の血管の中に加わる圧力を最低血圧(拡張期血圧)といいます。
血圧は、測定時の体調や精神的なもの等でも変動があります。
高血圧
低血圧

心電図

健診項目 検査の方法と意味 検査により
わかる異常
心電図 心電図は、心臓の動きによって生じる電気的変動を、体表面にとりつけた電流計で記録したものです。心臓の活動リズムと大きさ、働き、さらに心筋の状態がわかります。 不整脈
心筋梗塞
心肥大 等

眼底・眼圧・視力検査

健診項目 検査の方法と意味 検査により
わかる異常
眼底検査 検眼鏡を用いて、眼底血管(視神経乳頭 等)、レンズ、網膜を調べます。体外から唯一血管を直接見て、調べることができる検査です。 血管変化
(動脈硬化 等)
白内障
眼底出血
眼圧検査 眼圧とは、眼球の中でつくられた房水という水の圧力のことです。正常では、つくられる水の量とだいたい同じ量の水が出ていきます。このバランスがなんらかの原因で悪くなると、眼圧が高すぎたり、低すぎたりします。この眼圧を調べる検査です。 緑内障
視力検査 視力計を用いて調べます。視力検査は、あらゆる眼科検査のもとになる予備検査です。眼自体の病気の他、全身の病気で異常を示すことがあります。 視力低下

聴力検査

健診項目 検査の方法と意味 検査により
わかる異常
聴力検査

オージオメーターを用いて、125~8000ヘルツまでの間で7種類の純音を用いて、聞こえる最小限の音(最小可聴閾値)を測定します。この検査により、会話音や日常の中で聞こえる音に対する聴覚の状態を判断します。

難聴

肺機能検査

健診項目 検査の方法と意味 検査により
わかる異常
肺機能検査 スパイロメーターという機械を用いて、呼吸の大きさや肺の働きを調べます。 肺閉塞性障害(慢性気管支炎、気管支喘息 等)
肺拘束性障害(肺結核胸膜炎 等)

尿検査

健診項目 検査の方法と意味 検査により
わかる異常
尿蛋白 尿中の蛋白質を化学的に調べます。尿中には、普通ごくわずかな蛋白しか排出されません。腎臓や尿路に異常があると、尿中に蛋白が漏れ出し、尿蛋白陽性になります。
なお、激しい運動後、ストレス時、生理前、発熱時にも尿蛋白が陽性になる場合があります。
腎機能障害
尿路感染症
尿糖 尿中に排泄される糖を調べます。正常では、尿中に糖は排泄されません。尿糖が陽性の場合は、糖尿病等が疑われます。
なお、陰性でも糖尿病の場合があります。
糖尿病
尿沈渣 尿に赤血球、白血球、細菌等が出ていないかを顕微鏡で調べる検査です。全身の状態や感染症、尿路系の病気等がわかります。 腎機能障害
尿路感染症
尿潜血 尿中に赤血球やヘモグロビンが出ているか化学的に調べます。普通、腎臓から赤血球が漏れ出ることはありません。腎臓や尿路に炎症や腫瘍等の異常がある場合、尿潜血が陽性になることがあります。 腎機能障害
尿路感染症膀胱癌
尿ウロビリノーゲン 尿中にウロビリノーゲンが出ているか化学的に調べます。ウロビリノーゲンは、ビリルビンが肝臓で処理されて排泄される過程で、ウロビリノーゲンとなり大部分は糞便中に排泄され、一部は尿中に排泄されます。そのため、尿中には常に少量が排泄されます。排泄される量が増加・減少する際に異常が疑われることもあります。また、便秘で陽性になることもあります。 肝障害
胆道付近の腫瘍

胸部X線検査

健診項目 検査の方法と意味 検査により
わかる異常
胸部X線検査 放射線X線の特性(物体にぶつかったときに跳ね返らずに通り抜ける、空気をよく通す等)を利用して、胸部の画像を写す検査です。肺や心臓に関して異常所見がないかを調べます。 肺癌
肺炎
結核
心肥大
心血管の異常

胃部X線検査

健診項目 検査の方法と意味 検査により
わかる異常
胃部X線検査 造影剤(バリウム)と発泡剤を飲み、粘膜表面についたバリウムの影をX線撮影し、胃の形状や動きを観察する検査です。この検査で疑わしい所見がでれば、より詳しい検査をお受けください。 胃ポリープ
胃潰瘍
胃粘膜下癌
胃炎
食道疾患

腹部超音波検査

健診項目
検査の方法と意味 検査により
わかる異常
腹部超音波 超音波の性質(物体にぶつかると反射する等)を利用して画像化し、体内の病変等を発見する手がかりとなる検査の1つです。対象の臓器は、肝臓、腎臓、膵臓、胆のう等です。腹部超音波検査は被曝の心配や痛みもなく、造影剤等を使う必要もないので体への負担は軽いです。ただし、超音波の通り方によって臓器の見え方が異なり、時には臓器が描出されないこともあります。 脂肪肝
肝臓・膵臓等の癌
肝、腎、膵、胆のうの形状の異常

検便

健診項目 検査の方法と意味 検査により
わかる異常
検便
(便潜血検査)
消化管から出血がないかを調べます。 胃癌
大腸癌

血液検査

健診項目 検査の方法と意味 検査により
わかる異常
(1)全身状態
総蛋白 血液中に含まれるたんぱく質の総量を測ることで、たんぱく質の合成や使われ方等に異常がないかを調べます。 栄養状態
肝障害
A/G比 血清蛋白中のアルブミンと血清蛋白中のグロブリンの比。
アルブミン 血清蛋白の主成分であるアルブミンは、栄養障害や消化管における吸収障害、肝臓における合成障害、炎症における消費の亢進、腎臓や消化管からの漏出等により低下することがあります。
(2)腎機能
クレアチニン 腎機能等を調べる検査のひとつです。 腎障害 等
尿酸 体中の尿酸量を調べる検査です。尿酸とは、プリン体の最終代謝産物のひとつです。体内で合成され、大半は腎臓から排泄されます。また、プリン体は肉等の食品からも摂取され、体内で尿酸に変化します。 痛風
(3)脂質
総コレステロール 体内にある脂質の1つで、血管の強化・維持に重要な役割を果たしており、人体にはなくてはならなものです。しかし多すぎると、動脈硬化や生活習慣病等の原因になることもあります。 高脂血症
ネフローゼ症候群
甲状腺機能低下症
糖尿病
中性脂肪 体内にある脂質の1つで、臓器や組織の維持に重要な役割を果たしています。しかし多すぎると、コレステロールと同様に、動脈硬化や、生活習慣病の原因になることもあります。
HDLコレステロール リポ蛋白の中の1つのコレステロールのことで、善玉コレステロールといわれています。高い方が動脈硬化になりにくいといわれています。
(4)肝機能
GOT(AST)
GPT(ALT)
GOTは心臓・肝臓・筋肉・腎臓等に広く分布している酵素の1つです。GPTは、主に肝臓に分布している酵素の1つです。GOT・GPTの両方が急激に上昇する場合は、肝疾患や心疾患が疑われることがあります。 肝胆道系障害
γ-GTP γ-GTPは、腎臓・膵臓・肝臓等に分布している酵素の1つです。薬物やアルコールの飲酒(分解)時に数値が高くなることがあります。
ALP ほとんど全ての臓器組織に広く分布する酵素の1つです。骨・小腸粘膜上皮・肝臓等に多く含まれます。 肝・胆道系の障害
骨・甲状腺疾患
(5)糖尿病
血糖(空腹時)

血液中のブドウ糖を調べる検査です。血糖値は血液100ml中に何mgのブドウ糖があるかを表します。血糖値は食事、運動、ストレス等の諸因子により変動しやすくなります。

高血糖
低血糖
糖尿病
血糖(負荷) 空腹時にブドウ糖をたっぷり含んだジュースのようなもの(75gブドウ糖液)を飲み、その後の体の糖代謝パターンを調べます。
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
またはフルクトサミン
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は、採血時点からさかのぼって過去1~2ヵ月の平均血糖値を反映する指標です。糖尿病の診断に利用できます。また、糖尿病治療コントロール状態の判定に利用されます。
(6)血液学
白血球 白血球は細菌を殺す働きをします。けがで化膿したときや盲腸炎等、炎症がある時に増えます。また血液の病気で、増える場合や減る場合もあります。健康な時でも激しい運動直後や妊娠中、ヘビースモーカー、副腎皮質ホルモン服用等で増える場合があります。増えている白血球の種類を調べると病気がわかる場合があります。 骨髄の異常
感染症
赤血球 赤血球は、酸素や二酸化炭素の運搬をする血液の主な成分となる細胞の1つです。 貧血
多血症
血色素
(ヘモグロビン)
赤血球中の成分で、酸素を体内に運ぶ役割をします。貧血等を調べる検査です。
ヘマトクリット 一定量の血液中に占める赤血球の割合をいい、赤血球とあわせて貧血等を調べます。
MCV 計算式により算出します。赤血球の平均体積を調べる検査です。
MCH 計算式により算出します。平均ヘモグロビン量を調べる検査です。
MCHC 計算式により算出します。平均ヘモグロビン濃度を調べる検査です。
(7)免疫学
CRP 体内の炎症の有無や組織壊死の有無等を調べる検査です。体内の炎症があったとき等に上昇します。しかし、必ずしも疾病で上昇するものではありません。疲労や激しい運動後等でも、しばしば一時的に上昇することもあります。 感染症
RPRまたはガラス板法 梅毒感染の有無を調べる検査です。 梅毒
HBs抗原 B型肝炎ウィルスの有無を調べる検査です。 B型肝炎
HCV抗体 C型肝炎抗体の有無を調べる検査です。 C型肝炎

子宮頚部細胞診

健診項目 検査の方法と意味 検査により
わかる異常
子宮頚部細胞診 子宮頚部の粘膜を採取して、癌細胞の有無を調べる検査です。 子宮頚癌
膣炎
感染症
(カンジダ、トリコモナス)

ページトップへ