生活習慣病を予防しよう!基礎知識編

生活習慣病とメタボリックシンドローム

生活習慣病とは、長年のよくない生活習慣(運動不足、不適切な食生活、喫煙、過度の飲酒、過度のストレスなど)によって発症する病気です。初期にはほとんど自覚症状はありませんが、そのままの生活を続けていると、糖尿病や高血圧症、心臓病、脳卒中、脂質異常症、肥満症、がんなどを招きます。

メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪が過剰にたまった「内臓脂肪型肥満」に、高血糖、脂質異常、高血圧のうち、二つ以上を併せ持った状態を言います。内臓脂肪型肥満は、腹囲(おへその高さ)で測り、男性で85cm以上、女性で90cm以上が危険域と判断されます。内臓脂肪が過剰になると、その脂肪細胞から血栓を作ったり、血圧や血糖を上げたりする悪玉物質が分泌されます。その結果、しだいに高血圧や高血糖、脂質異常となります。これらはそれぞれひとつだけでも動脈硬化の原因となりますが、複数重なることによって急速に動脈硬化が進みます。そして心臓病や脳卒中など命にかかわる病気や、重篤な糖尿病合併症(失明、腎臓病など)を引き起こします。

特定健診と特定保健指導

平成20年4月から40歳~74歳の方々を対象に「特定健康診査・特定保健指導」を実施することが各医療保険者(健康保険組合)に義務付けられました。当健保では人間ドックや生活習慣病健診を受診していただき補助金を支給する条件として、健診結果を提供いただくことにより、特定健康診査を実施したことにしております。