投稿 言わしてんか!聞いてんか!
瞼 のたるみ

中学校の同窓会へ参加した時のお話です。最近、友人は原因不明の頭痛が起こり、視野も狭くなり、車の運転で事故になりかけたそうです。その友人は私に、「瞼の切除術って聞いたことあるけど、健康保険の取り扱いは出来ないよね」と尋ねてきました。私は知識不足で、「美容整形の範囲だから自費診療じゃないかな」と安易に答えました。明らかに瞼がたるみ、瞳が半分近く見えない状態でした。
医学書等を読むと「眼瞼下垂症」のようでした。眼科と形成外科で、手術により症状が改善すると診断された場合は、保険診療の対象で日帰り手術です。すぐに病院への受診を助言しました。皆様がこの原稿をご覧になる時期には、少女漫画のヒロインのようなパッチリ瞼で健康を取り戻しているでしょう。
一方、年々高騰する医療費抑制対策として、高額療養費制度改正案が公表されました。長期療養で高額な自己負担を要する患者団体から配慮を求められたことなどから、今国会の論議のなかで制度見直しは見送られ、本年秋までに改めて方針を決定することとなりました。「検討プロセスに丁寧さを欠いたのではないか」との指摘もあります。医療費の負担を強いられているのは、我々医療保険者も同じです。猫の目のように変化する政策ですね。
(第4地区 T・T)
お花見

春といえば真っ先に桜をイメージされる方も多いと思う。一定の時期にまるで号令を掛けられたように一斉に開花し、人を魅了する。だがその時間は儚く、すぐ地に落ちやがて土に還る。花を散らせながらも来年の支度を静かに始めるその一連の姿には哀愁すら感じる。
その侘び寂びが心に訴えかけてくる故なのか、花見を好む人は多い。私が二十代の頃は毎年のように花見会の場所確保を命じられた。それは大仙公園・住吉公園・岸和田城・大阪城であり枚挙にいとまがない。花見開始は業務終了後の夕方なので正午頃からでいいのではと思うが大概午前から現地に行くよう命じられる。しかも一人だけで行かされる。50~60人は座れるであろうブルーシートを敷き、四方に石を置きそのど真ん中で大の字になる。場所取り開始だ。寝ているのではない。重大な任務なのである。しかも外敵もいる。カラス・野良猫・置き引き・他の団体からの領地侵犯・泥酔者など、多い。この困難を打開しているうちに午後となり、外回りの先輩が差し入れを持って応援に来てくれて少し安堵する。
18時を過ぎた辺りから続々と業務を終えた同僚・先輩・上司が現れる。そして「もっといい場所はなかったんか」などと小言を言う。嗚呼。だがこれで任務完了である。会が始まるや否やほぼ全員が桜の花を一瞥する事なく酒を飲み始め、場はただの大宴会と化す。風情など皆無である。が、これもまた桜の花に魅了された人の在り様なのかもしれない。
(第5地区 K・K)
高すぎる納付金額に絶句!

この原稿を書いている時は組合会も終わり、無事に予算が成立しホッと一息ついている頃ですが、年初に高齢者医療関係の納付額を見て驚いたのを思い出します。
まず後期高齢者支援金ですが、本年で団塊世代が全て75歳となるため医療費高騰が予想され、当組合もご多分に漏れず昨年比で約1.54%の増加、金額で約6400万円の増加となりました。ただ後期高齢者支援金は今後も増加が見込まれるため耐性は高いですが、前期高齢者納付金は年度によっては飛んだり跳ねたりしますので、計画見通しが立たないのが実情です。
因みに、前期高齢者納付金は昨年比で約21.7%の増加、金額で約6.7億円の大幅増となりました。これは当組合の前期高齢者医療費が直近で約31.2%も高騰したことが一因です。
また、介護納付金概算額も高止まりしたままで、納付金が1千万円増加した場合、当組合の介護保険料率が約1000分の0.1影響を受けることとなります。当組合は総合型であるため一般保険料率と同様に介護保険料率も協会けんぽと比較され、少しでも保険料率が上回れば加入事業所より連絡があり、場合によっては組合脱退にまで発展しかねません。
介護費の関係で介護納付金の増加は仕方ないところですが、せめて総報酬割負担率の乖離幅を少しでも縮小できるよう精緻な設定をお願いしたいものです。
(第6地区 N・P)
投稿規定
- 500字以内。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
- イラスト、写真も歓迎します。
- 原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
- 原稿は地区会の広報委員へ送ってください。
- 問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-6131-7715)