投稿 言わしてんか!聞いてんか!
マイナ保険証利用登録解除に思うこと

マイナ保険証の利用登録を解除する者が4桁に達したというニュースが流れ、マイナ保険証の利用を基本とした仕組みに移行することへの混乱状況を伝えている。解除理由は大きく分けて3つあることに気付いた。
1つ目は、紛失した際の個人情報漏洩への恐れ。2つ目が、発行、複数の暗証番号や顔認証など新しいテクノロジーに対する拒絶反応。3つ目が、任意であるはずのマイナンバーカードを基本利用することへの反発。これらは実際、少数の意見に過ぎないのに、あたかも国民大多数の意見のように一部メディアは煽る。
1つ目は、政府が損害は補償すると言えばたちまち収束するだろうし、2つ目は、使ってみればすぐに慣れる。国民皆保険は素晴らしい制度であり、切れ目ない保険適用は必要なことではあるが、3つ目のような理由による解除にも切れ目ができないよう即応せねばならず、保険者は保険証時代の何倍もの労力が必要になってしまった。
せめて「●●健保組合では要介護など特別な理由がない限り、マイナ保険証を利用してもらいます」と、組合会で決議できないものだろうか。決議には強制力はないものの、利便性と引き換えの自由の制限もありでは?との保険者の意思表示である。私は医療DXやマイナ保険証のもたらす未来に大いに期待している。
(第1地区 K・F)
デジタル社会のなかで

日常業務においても、紙からデジタルへと移る「DX」が進んでいることを実感する昨今です。
改めてDXの意味をネットで検索したら、「デジタル技術を社会に浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革すること」とありました。利便性、効率化を進めることは勿論賛成ですが、データ処理にのみ目が行きがちになるため、“人”(被保険者等)への配慮やサービスも怠らないようにしなければ、と思うところでもあります。
過日、某経営者が述べられた「AIより洞察力」との新聞記事を見て“人”への視点という面で感じるところがありました。
毎日の通勤電車の中で最近よく目にする光景 ――。混雑時にバックを背負ったまま後ろの人など我関せずの人、スマホに夢中で混雑などおかまいなしに動線を妨げる人、降車後すぐに立止まりスマホを開いて後ろの人を遮る行為。朝からイライラすることもしばしばです。
デジタル化が進む世の中で大事なことは、眼前のデータだけでなく、背後の“人”への配慮や気遣いではないでしょうか。自戒を込めて、時代遅れのアナログオジサンは、そう思う次第であります。
(第2地区 K・K)
犬とのくらし

いつか犬を飼いたいねと妻と話していた。気が付けば50歳。生活も幾分か落ち着いてきた。うまく世話ができるか悩んだが、思い切って子犬を迎えることにした。すぐにでも散歩に出かけたかったが、ワクチン接種が必要であるなど、知らないことばかり。子犬に振り回されっぱなしで迎えた散歩デビューの日。初めての散歩は、人も犬もおっかなびっくり、周りの人にもコミカルに見えたようで、道行く人に微笑まれ、声をかけてもらった。
あれから2年。犬バカの自覚も芽生え、次は犬と一緒に遊ぶためにキャンプを始めた。
キャンプ場も犬優先。一区画ごとに柵で囲まれたリードなしで走り回れる場所を探す。テントの設営も経験がなく、アウトドア専門店の設営実演を見に行ったり、ネット動画でイメトレしたり。自信はないが、とりあえずキャンプ道具一式をそろえた。走り回る犬を連れてのキャンプは予想以上に大変で、テントの設営・撤去も四苦八苦。でも楽しいほうが勝り、帰宅後すぐに次の予約を取った。
犬を飼ったことで、新しいことを始めようという気持ちが薄れていたことに気付かされた。何かの冊子で「これからの人生で今日が一番若い」という言葉があったが、これからもやりたいことは「年だから」と言い訳せず、チャレンジしていこうと思った。
(第3地区 F・M)
投稿規定
- 500字以内。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
- イラスト、写真も歓迎します。
- 原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
- 原稿は地区会の広報委員へ送ってください。
- 問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-6131-7715)