投稿 言わしてんか!聞いてんか!
生涯現役

私が就職したころは、60歳で定年退職することが普通でした。それが2025年からは雇用確保義務として65歳になり、さらに70歳まで引き上げられようとしています。少子高齢化や人口減少により、40年後には労働人口が現在よりも40%減少すると言われているので、労働力不足を補うためにも定年の引き上げは、必要不可欠だと思います。
私の会社は「生涯現役」を掲げており、元気で働けるのであれば、定年に関係なく働いてもかまいません。健康寿命が70歳を超えた現在、元気で働ける人は数多くいるので「生涯現役」というのは非常に素晴らしいことだと思います。
ただ、健康保険組合としてみると、このことは非常に悩ましいものです。なぜなら前期高齢者が増えれば医療費が増えるのは当然であり、医療費が増えればその分納付金に跳ね返ってくるからです。
確かに65歳を過ぎても元気で働ける人はたくさんいると思いますが、年齢が高くなるにつれて体力が低下し、病気になるリスクが高まるのも明白です。職場の平均年齢が上昇していくなか、いかに従業員の健康増進を図ることができるのか、健保運営がますます困難になっていくことは間違いない・・・ということになるのでしょうか。
(第1地区 K・H)
健保の将来を憂える

健康保険組合に出向して9カ月がたった。本社と兼務しながらなので事務所に居る時間はそれほど長いわけではない。それでも、少しずつではあるが組合業務のことが、おぼろげながらもわかってきた。
組合に勤めるスタッフはいたって真面目に仕事に取り組んでおり、こちらから口を挟むことはあまりない。それでも、スタッフから色々と理不尽(?)なことを聞かされるようになった。
内輪の話では、社員が特定保健指導をなかなか受けてくれないとか、外部の話だと高齢者支援の負担が重たすぎる等々。特に支援金の負担が原因で我々の組合も赤字が続いており、将来のことを考えると不安がよぎる。
日本の医療保険制度は世界的にも非常によくできたものだと思うが、その一端を担っているのはまさしく健保ではないのか。この健保システムがうまくいかなくなれば、我が国の医療保険制度が立ち行かなくなるのは明白だ。それなのに、「とりあえず、がんばれ」と言われているような気がするのは、私だけであろうか。
2025年、いわゆる団塊の世代がすべて後期高齢者となる年。健保に負担を負わせるやり方は、いずれ制度破綻してしまうのではないかと思うと気が気でない。
何かいい手はないだろうか。それぞれの健保が皆で集まって議論できないだろうか。
団塊の世代の方も今後の行く末を気にしているだろう。
これからも安心して医療が受けられるよう、全世代が支え合う仕組みが構築できるよう、私も無い知恵を絞っていきたいと思う。
(第2地区 M・O)
私の役割、存在価値とは

我が家では、妻も娘も私のことは「お父さん」ではなく「父」と呼ぶ。時々、「じじい」とも言われるが、愛情を込めて呼んでいるものと理解するようにしている。娘とも買い物に行くので、周りからはうらやましいと言われることもある。まあ、実態は「運転手」であり、「財布」であり、その役割が果たせなくなったら、お払い箱かもしれないが。
健保組合では、それなりの役割、存在価値があると自負しているが、家ではこんなものか。いや、私の役割、存在価値はそれだけではない。
先日、近くのマンションに住む娘が電話で、「父、大変や。部屋に入られへんからすぐ来て!」と。大急ぎでマンションに向かい、娘と合流。居た! ドアの前にあいつが居る、じっと様子を伺っている。「G」だ。嫌な奴だ。
こういう時にこそ、私だけしかできない役割、そして存在価値がある。娘ではどうしようもできない、妻でもできない。父として、そして男として、勇気を出して、対峙した。そして…勝った。退治した。娘も喜んで、「ありがとう、父!」と部屋に入っていった。
我が家では、妻も娘も「ゴキブリ」のことを「G(GOKIBURI)」と呼ぶ。愛情はこもっていない。
(第3地区 H・Y)
投稿規定
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