けんぽれん大阪連合会

けんぽれん大阪連合会 会員組合員専用サイト 要認証
近畿地区連合会 専用サイト 要認証

広報誌「かけはし」

投稿 言わしてんか!聞いてんか!

「次元の異なる少子化対策」財源は大丈夫?

先日、日本の将来推計人口が公表されました。5年前の推計時と比べ、将来の合計特殊出生率は低下、平均寿命はわずかな伸びとなり、50年後の総人口は現在の7割に減少し、そのうち65歳以上の人口が約4割を占めるようになるそうです。

ますます進行する少子高齢化の歯止めとして、政府が進めようとする「次元の異なる少子化対策」のうち、新たな子ども政策の財源確保策として、国民一人当たり500円程度の社会保険料の負担増を検討しているという報道がなされました。実際の徴収は3年後からで、約1兆円をまかなう予定だとか。医療保険の保険料と併せて徴収する案が有力と書かれていますが、結局増税と同じことではないでしょうか。

歳出改革の徹底で、さらに1兆円程度の財源確保も謳っているようですが、この原稿を書いている時点で財源についての議論は年末まで先送りになったという報道もあり、簡単に折り合いがつくとは思えません。

数年前の健康保険組合全国大会の講演で、65歳以上の高齢者が経済活動への緩やかな参加を維持し続けることにより生産年齢人口の減少を抑制するという仕組みが提案されていましたが、このような仕組みの導入も並行して行わないと、根本的な解決には至らないように思います。

(第4地区 匿名希望)

母のジレンマ

Z世代(18歳から25歳)の2人に1人は子供を持ちたくないという統計が出ている。自由がない、自信がない、金銭的に…などなど、理由は様々。10年前は保育園の送迎をし、今は教育費を捻出している私にはどれも納得できる回答である。

出産したその日から生活が一変する。今まで温かい食事だったのに、冷たいご飯にお味噌汁を食べることになり、保育園生活が始まると、お迎えの時間があるので猛ダッシュで電車に乗り、立ちながら居眠りする日々。  

子供たちが成長した今はのんびりと過ごし、自分の時間も持てている。夕食時、家族で1日あった事を面白おかしく話すのが、1日のなかで私の一番の楽しみの時間となっている。たまに主人と2人きりの夕食の日は、子供のどちらかにいてほしいと思うこともしばしば…。

ただ、体力的、精神的苦労はなくなったが、時折やってくる請求書にはドキッとする。1万円や2万円ではビクともしなくなったが、今年我が家は、高校・大学入学が重なり、何十万円単位の請求書がいくつもやってきた。トータルでいくら支払ったか計算していない。こちらの苦労はもうしばらく続きそうだ。

子供たちには「後悔なく自分のやりたいことをやればいい」と言っている。出生率の低下につながるような気もするが、一度しかない人生を後悔してほしくないから。でも、子供は持ってもらいたいとも思っている。つらいことも多いけど、喜びをもらい、私自身成長できたからだ。言っていることに、子供たちは矛盾を感じているかもしれないが…。

(第5地区 S・Y)

未納保険料の繰越決議

皆さんの組合では保険料の滞納はありませんか? 単一健保の皆さんは「保険料の滞納? 何それ」と思われるかもしれませんが、ウチのような総合健保では、滞納事業所が少なからず存在します。

納期までに保険料が入らず、督促状を送っても納付されず、電話や訪問で交渉を繰り返しますが、年度をまたいで繰り越しとなるケースもあります。法的には財産差し押さえ等の滞納処分も可能なのですが、母体業界ということもあって執行に踏み切れないのが現状です。

市町村国保では、滞納が一定期間以上になると期限付きの短期被保険者証(短期証)を交付します。市町村の窓口で短期証を発行することで、保険料未納者との接触機会を増やし、自主的な納付などを直接働きかけることができます。

それでも納付されない場合には、短期証の代わりに被保険者資格証明書というものを交付し、医療費を“償還払い”にすることも可能なようです。被用者保険でも、きちんと保険料を納めていただいている事業所との間の公平性を確保する観点から、このような措置がとれないものかと思います。

年金制度においても、国民年金では保険料の未納期間は年金額に計算されません。しかし、厚生年金では会社が倒産等で廃止となり保険料が未納のまま欠損となっても、被保険者には標準報酬月額・賞与額の届出どおりの年金額が保障されます。せめて事業主については、未納期間は第2号被保険者期間に算入せず、報酬比例部分の年金額もカットすべきでは、とも頭をよぎります。

そんなことを考えながら、令和4年度未納保険料の繰越決議にあたって、また1年、ご常連の事業主様と粘り強く“親交”を温めていく所存です。

(第6地区 T・U)

投稿規定

  • 500字以内。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
  • イラスト、写真も歓迎します。
  • 原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
  • 原稿は地区会の広報委員へ送ってください。
  • 問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-6131-7715)