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広報誌「かけはし」

投稿 言わしてんか!聞いてんか!

初めて知った「明細書が発行されるまでの経緯」

先日、テレビのドキュメンタリー番組を見る機会がありました。生まれたばかりの娘を亡くしたご夫婦が、真相究明のために病院側と裁判で争うという内容でした。

入院から出産に至るまでの間、適切な処置が施されず、生まれた赤ちゃんは生後わずかで亡くなりました。病院側に説明を求めたものの、情報は明かされず、病院の過失を問う裁判を起こしたそうです。一審では敗訴しましたが、別病院の産婦人科医の協力を得るなどして、7年かけて控訴審で逆転勝訴。その後も同じ悲劇を繰り返さないために、国の制度改革に取り組んだというものでした。

一審の際、カルテの改ざんを疑い、医療保険者へレセプトの開示を求めました。しかし、当時の国の方針によって閲覧はかなわなかったため、医療の情報開示を改善するための活動を続けてきたそうです。その後、中央社会保険医療協議会のメンバーにも選出されました。2010年から実施された診療にかかわる明細書の全患者への原則無料発行の義務化にも尽力されたことを初めて知りました。

義務化当時は健保業務に携わっておらず、そのような事実さえ覚えていませんでした。悲劇を乗り越え、国の制度改革に長年真摯に向き合った方たちによって実現されたものであることをしっかりと胸に刻んでおきたいと思いました。

(第4地区 匿名希望)

マインドフルネスで心を整える!

昨今、人間関係や仕事上のストレスに加え、新型コロナウイルス感染の長期化による緊張や外出自粛等でイライラや不安を感じることが多くなったという方が増えているようです。

当組合においてもメンタル疾患による受診や休職による傷病手当金の申請が増加しており、メンタルヘルスは重要な課題となっています。健康保険組合の役職員も例外ではなく、多種多様な業務が増えるなか、日々ストレスを感じておられる方も少なくないのではないでしょうか。

そこでお勧めしたいのが「マインドフルネス」です。

近年、瞑想めいそうと脳科学に関する研究が進み、論文が多数発表されています。従業員のストレス解消のため、積極的に取り入れる企業も増えています。また、心配や不安に陥った状態に気づき、そこから抜け出すことで禁酒・禁煙や過食症予防にも有効であることがわかってきました。

具体的な方法の一例です。次のように呼吸法を使って心を穏やかにしていきます。

①背筋を伸ばして椅子に浅く腰をかけます

②軽く目を閉じます

③鼻から7秒かけてゆっくり息を吸います

④お腹に空気が入ってくるのを感じながら膨らませます

⑤鼻から10秒かけてゆっくり息を吐きます。

①~⑤を60~90秒繰り返します。

日頃のストレス解消法の一つとして、手軽で気楽に始められる「マインドフルネス」を、ぜひ試してみてください。

(第5地区 H・T)

健康長寿社会の実現に向けて

昨年の7月に当健康保険組合では、職員としての健康意識と業務向上のため「日本健康マスター検定」に挑戦しました。健康長寿社会の実現に向けて、健康づくりや疾病予防、未病などに関する知識やノウハウを広く身につけるための検定です。

初めは、日常生活において報道やSNSで、情報はある程度入ってくるので、なじみのあることが大半だと思っていました。しかし、蓋を開けると知らなかったことや、認識違いや誤った情報を取り入れてしまっているところがたくさんあったことに気づきました。試験当日まで、健康とは何かということから、食生活や喫煙、飲酒、運動を始めとした生活習慣の改善、メンタルヘルス、ロコモティブシンドロームなどについて勉強しました。

普段、自分自身は健康だと思っていても、体調の変化は急に感じるものです。しかし、急に変化したのではなく、日常生活での良くない習慣の積み重ねによって起こっているものもあります。食生活、運動、睡眠など、今よりも工夫できることがたくさんあることを知るとともに、正しい情報を見極めることの大切さを学び、実践するようになりました。

長いコロナ禍のなか、健康について考える人も増えたのではないかと思います。一人ひとりが健康について知り、行動変容していけば、今よりもさらにいきいきとした日常生活を送り、健康な未来につながるのではないでしょうか。

(第6地区 R・T/C・H)

投稿規定

  • 500字以内。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
  • イラスト、写真も歓迎します。
  • 原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
  • 原稿は地区会の広報委員へ送ってください。
  • 問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-6131-7715)