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広報誌「かけはし」

健康教室(オンデマンド配信)

12月22日~3月31日、健康教室についてオンデマンドにて講演動画を配信。近畿大学 医学部 産科婦人科学教室 医学部講師 貫戸かんと 明子あきこ氏が「女性の健康『妊娠の始まりはいつから?』『こういうときは婦人科受診を考えよう』『これも更年期障害?』『健康×多様性』」をテーマに講演されました。

女性の健康

昨年度に引き続き、健康教室動画の依頼をいただき、ひとりでも多くの方の健康やそれに至る行動に繋がればと考えて、今年度の内容を決め4本の動画を作成しました。昨年度の動画を見ていただいた方からのアンケートから感じたのは、「誰にでも当てはまる正解があって、専門家からそれを教えてもらえる」という意識がありそうだなということでした。今年度の動画では、昨今の社会の流れなども踏まえ、一般の方でもなんとなく知っていると思われる内容ですが、産婦人科日常診療からの視点を入れて、ヘルスリテラシー向上を念頭に、別の切り口から捉える形でお話ししています。

女性の健康に関する知識について、女性だけが知っていればいいのかというと全くそんなことはありません。有性生殖でヒトが誕生し、生物学的な性が女性である個体は、他の性も含む多様な世代や人種や文化を持つ多くの人で形成される社会の中で、何らかの役割を担ったり支え合ったりする形で生きています。ですので、結局のところ、女性の健康に関する知識は社会全体が知る必要があるし、そうなる方が社会全体にプラスになると思います。

妊娠や月経に関するトラブルは女性にしか起こらないものですが、社会全体が知ることで、それを踏まえた仕組みづくりや制度変更などの必要な対策につながったり、認識や文化が変化したりすれば、それぞれの行動変容にもつながります。

生成AIなども登場してきて日々進化し、私たちの日常の多くの場面で利活用されていますが、使い方によっては自分で考えることをやめてしまい、考える力も低下することが懸念されています。健康に関する情報もものすごくたくさん溢れていて、なかなか触れられなかった最先端の専門的な情報から真偽不明な情報まで、誰にでもアクセスは容易になりました。

こうした生成AIを通じた知識やたくさんの情報から、みんなどこかにある正解を探しがちですが、その時得られた知識や情報を取捨選択し吟味しながら、自分の状況に応じて考えてした行動が健康につながれば、それが正解なんだと思います。場合によっては、医療は必要ではないかもしれないし、最新の治療法が最適な選択肢かもしれないし、そこにたどり着く力が必要になりますが、それは自分で考えて行動して、その結果をまた振り返って必要に応じて軌道修正などすることでしか養われないものだと思います。また、自分自身を大切に考えて行動しなければ健康からは離れていってしまうので、自分にとっての最良を選び取るために、自身の不調をないがしろにせず、気づいて考え行動することが、結果として自分自身の健康につながり社会への還元にもつながると思います。

動画の内容が、自分や周りの誰かにとっての健康について考えるきっかけになればうれしいです。