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広報誌「かけはし」

健保問答

第536回

Q

薬と食品の「飲み合わせ」について教えてください。

A

厚労省の服薬用のガイドなどによると、治療やセルフケアのため服薬する場合、食品との飲み合わせが悪いと、効果に影響を及ぼしたり、副作用が発生したりすることがあります。

たとえば、血圧を下げる薬を飲んでいる場合に、グレープフルーツ、はっさく、ぶんたんなどを一緒に食べると、一部の柑橘類に含まれている成分が作用して、血圧を下げ過ぎてしまうことがあるようです。

コーヒーや紅茶に含まれるカフェインは、向精神薬、喘息薬、抗菌薬などを服用した場合に、作用の邪魔をして、イライラしたり尿が多く出たりする症状が現れることがあるようです。

ほかにも、消化性潰瘍や結核の薬では、チーズ、ワイン、チョコレートなどに含まれているチラミン(アミノ酸の一種)との相性が悪い場合があります。抗生物質では、牛乳などに含まれるカルシウムによって働きが低下して、治療や予防の効果を抑制する可能性があります。

このほか、注意しなければならない飲み合わせがありますので、薬局で医薬品を受け取る際、薬剤師に相談することをおすすめします。

服薬の併用も注意が必要です。持病で市販薬を服用している場合、医療機関で診察を受ける際には、服用している薬品を医師に伝えることが重要です。