投稿 言わしてんか!聞いてんか!
健保の役割

健保に赴任して5年目になります。その間に、何度か事業所編入を経験しましたが、加齢による記憶力の衰えのため、毎回記憶ゼロからのスタート。過去事例を参照しつつ、関係者とのスケジュール調整に被扶養者認定、適用台帳登録や厚生局への認可申請といった業務に、「高額な医療費の方が少ないように」という望みを抱きつつ、黙々と取り組んできました。(昨年12月からは、資格確認書の発行確認業務が加わりました)
ただ、本年4月1日付の編入は、他事例と一つ相違点がありました。編入事業所被保険者からの反対が、約15%にのぼったのです。これまでは、当方が携わる以前の事例を含めても、編入反対者は皆無でしたので少なからず衝撃を受けました。反対の主要因は、編入元の健保には特例退職被保険者制度があるが当健保にはない、というものでした。
健保がセーフティネットだけでなく、従業員に対してベネフィットを提供する機関であることを、改めて認識した瞬間でした。
保険給付費と高齢者拠出金の負担増が続くなかで、ベネフィットの柱である現在の保険料率を上げずにどこまでやっていけるのか。当健保に限らず、多くの健保が抱えている課題だと思います。
事業主の大幅賃上げ以外で、何か妙案があれば教えてください。
(第1地区 K・S)
人生の小さな希望

年を取ると、できなくなることが多くなり、やがては動けなくなって人生は先細り……。わが身のそう遠くない将来を考えると、暗い気持ちになる。
ご近所のあるご老体は世話好きな方で、お孫さんの通学の見守りがきっかけで、近隣の小学生の登校時の見守りを日課としておられた。そのうちに、同年配の見守りの協力者が現れ、お二人ともはつらつとしていた。ところが、数年前に大病を患われ、しばらくの入院。退院後はすっかり弱ってしまい、目や耳、足腰の衰えを嘆いてかなり弱気になっていた。そのうえ、協力者だった方が病に倒れて亡くなったことで落ち込み、ますます気弱になっていた。
しばらくお会いする機会がなかったが、ある日、母にご老体のことを尋ねると、毎朝の見守りを続けておられるという。なんでも、小学生たちから、「高校を卒業するまで登校を見守っていてほしい」と言われたそうで、それが励みになっているようだ。見守りの新たな協力者も増えて、元気な姿を取り戻しつつある。見守りを終えてから飲む一杯のコーヒーが格別に美味しいらしく、休みの日のコーヒーとはまったく違うのだそうだ。
次第に体が衰えていくのは仕方のないことだが、元気であり続けられるモデルに触れることができた。年齢を重ねることに少しの希望が持て、私の心も明るくなった。
(第2地区 M・T)
晴天のヘキレキ

このたび、4月1日付で組合常務理事に着任致しました。過去はいわゆるスタッフ部門からの異動が多かったのですが、私は入社以来メーカー営業一本。昼は顧客と商談、夜は宴会で寝技・・・そんな生活を30年。異動を告げられた時「いやいや、私じゃムリでしょ!?営業しか知らないんですよ!」と、まさに「青天のヘキレキ」だった訳です。しかし待てよ?こんな機会を頂けたのは営業で俺だけじゃん!と思うと一気に前向きになり、今は勉強しながら素晴らしい仲間達と日々奮闘しています。
さて、私にはもう一つ「ヘキレキ」体験があります。8年前の健診で突然心臓の弁の不具合を告げられました。自覚症状一切なし、健診ラストの医師による問診で油断していた私に「ん?この雑音はヤバい、すぐ専門医に行け」と。どうも体内に侵入した菌が弁を壊し血液が逆流しているとのこと、翌日即人工弁置換手術をした経験があります。これもまぁ相当な体験でしたが、しかしその時この健保に高額療養費を頂き助けられたのです。
今回の異動は、神様が「ちゃんと健保に恩返しせよ」ということだろうと捉え、二つのヘキレキの様な出来事を気持ちの良い青天にしていきたいなと思っています。
(第3地区 T・M)
投稿規定
- 500字以内。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
- イラスト、写真も歓迎します。
- 原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
- 原稿は地区会の広報委員へ送ってください。
- 問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-6131-7715)