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広報誌「かけはし」

健保問答

第520回

Q

2024年度からの特定健康診査(特定健診)は、どのように変わるのでしょうか。

A

特定健診は、生活習慣病の予防を目的として、メタボリックシンドロームに着目し、2008年度から開始されました。2024年度からは、一部の問診項目と健診項目の基準値について見直しが行われました。

まず、問診項目については、3点変更があります。

①喫煙の有無については、従来の「はい・いいえ」の選択肢に加えて、「以前は吸っていたが、最近1カ月は吸っていない」という回答オプションが新たに加わります。

②飲酒に関しては、飲酒の頻度や量についてより詳細に質問されることで、メタボリックシンドロームのリスクをより効果的に把握することが可能になります。

③特定保健指導については、「機会があれば利用したいか」という質問から、「これまでに指導を受けたことがあるか」という形式に変更され、指導介入が容易になります。

次に、健診項目の基準値については、中性脂肪の基準値が見直されました。従来は「150㎎/dl」とされていましたが、やむを得ず空腹時以外で採血を行った場合は食直後(食事開始から3.5時間未満)を除き、随時中性脂肪値での実施が可能となり、「空腹時150mg/dlまたは随時175mg/dl」という基準に変更されました。