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広報誌「かけはし」

投稿 言わしてんか!聞いてんか!

たまたま

「『たまたま』ですけど?」

健保業務をしているとよく耳にする言葉だ。

扶養認定では「たまたま収入オーバーしただけ。扶養削除?たまたまですけど?」

定時決定では「たまたま取得時から続く残業で等級が大幅アップしただけ。取得時報酬訂正?たまたまですけど?」

たまたま…。なんとも便利で力強い言葉である。もはや遠山の金さんの桜吹雪よろしく、とっておきの証拠を突き付けられた気分にさえなる。

個人的には、たまたまであろうが扶養削除や報酬訂正をすべきだと考えている。しかし、通達やQ&Aに目を向けると、内容にもよるが、遡って削除や訂正としない取り扱いが今の時流となっている。

お奉行様、もとい通達・Q&Aは寛大なお裁きで、今までグレーだったものを白っぽくして、「一件落着」とするきらいがあるように感じる。まるで「おうおう!」と桜吹雪の代わりに「たまたま」と書かれた片肌を見せられているようだ。

日々、釈然としないものを感じるなかで、なるほど、白黒ハッキリの遠山の金さんが世間で人気を博した理由が分かった気がした。

(第4地区 A・K)

資格確認書は本当に必要なのか?

マイナンバーカードと保険証の一体化を進めるなかで、問題点が発覚するたびに大きく報道され、それに反応して猫の目のようにコロコロ変わった対応案が出される。

その一つの代表例が、資格確認書だ。「本人の申請に基づき交付、有効期限は1年以内」とされていたのが、いつの間にか、「本人の申請によらず交付、有効期限は5年以内」に変わってきた。さらには、「資格情報のお知らせ」という書類も必要となってくる。

そもそも、資格確認書とは何なのだろうか。資格確認書は保険証と違って、「書」であって、「証」ではない。医療機関は資格確認書の記号・番号をオンライン資格確認システムで資格確認することとなっている。それならば、受診者が自分の記号と番号を医療機関に伝えるだけでも十分ではないか。なりすまし受診を防ぐ意味では、自動車免許証、パスポート等写真付き身分証明証を同時に提示する、という方策は必要なのかもしれないが。

マイナンバーカード保険証がない場合は、受診者は医療機関に「記号と番号の申告」と「身分証明証の提示」というシンプルな方策をぜひ検討していただきたい。

なお、蛇足となるが、健保組合にとって被保険者証の発行業務の負荷が重いと言われているが、弊健保スタッフの意見としては、資格喪失者からの被保険者証回収業務の負荷の方が重い。資格喪失者からの資格確認書回収の義務ということだけは、絶対に避けていただきたい。

(第5地区 H・K)

私の寿命の行く末は?

先日、私の母親が75歳になった。父親が77歳なので、2人とも後期高齢者である。10年ほど前に父親ががんを患った際は最悪の事態を覚悟したが、術後の経過は良好で今も健在。日本の医療技術の進歩と平均寿命の延伸を肌で感じている。

さて、以前より日本の人口減少・少子高齢化が社会問題になっている。政府の統計によれば、団塊の世代がすべて75歳以上となる2025年には、全人口の約18%が75歳以上になり、40年には約35%が65歳以上になるとの推計がある。

また、40年には日本の生産年齢人口(15~64歳)が半減する見込みで、深刻な労働力不足に陥る可能性が高いと言われている。

これらの問題解決に向けては、官民一体となって早期に手を打っていかないと、手遅れになってしまうだろう。

今後打ち出される様々な政策による法律や制度の改正などが、企業側が求める人材確保や人手不足解消のため、未来に向けた施策(業務改善やAI等の活用による生産性向上、DXの推進など)と、うまくかみ合うことを大いに期待したい。

先々のことを考えれば考えるほど悩ましいことばかりだが、このような心配ごとのために自身の寿命は縮めたくないものだ。

(第6地区 M・O)

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