けんぽれん大阪連合会

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広報誌「かけはし」

新年あいさつ

健保連大阪連合会
会長

久保 俊裕

新年あけましておめでとうございます。皆様にはご健勝にて新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

さて、昨年を顧みますと、新型コロナウイルス感染症は依然として終息せず、2月のロシアによるウクライナへの侵攻、国内での物価は上昇するばかりと、重苦しい一年となりました。そのような中、FIFAワールドカップでは日本代表がドイツを2-1で下しセンセーションを引き起こしました。さらに、優勝候補のスペインまで撃破。グループリーグを1位で通過したこの快挙に、12月2日未明の日本列島が歓喜の渦に包まれました。残念ながら、ベスト8の壁は高く、乗り越えることはできませんでしたが、忙しい師走を一時ワクワクしながら過ごすことができました。

また、サッカー以外でのスポーツ関係では、2月に冬季北京オリンピック、パラリンピックが開催されました。新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行により、2020年夏に開催予定であった東京オリンピックが1年延期されたことから、オリンピックの夏季大会と冬季大会が6か月以内という短い間隔で立て続けに開催される運びとなりました。競技面では、日本は25個のメダルを獲得しました。

政治・社会面では、7月の参議院議員選挙で、自民党は選挙区で45、比例代表で18と合わせて63議席を獲得し、単独での改選議席125の過半数を確保する圧勝。公明党は公示前より1議席減らすも13議席を獲得し、日本維新の会は公示前を6議席上回る12議席を獲得しました。また女性候補の当選者は35人となり過去最多となりました。

一方、医療保険関係に目を移しますと、国民皆保険制度は、医学等の医療技術の発展と高齢者人口の増により医療費が増加し、また、支え手である現役世代の減少とともに、財政的に制度の存続が危ぶまれる状況です。

すべての団塊の世代が後期高齢者になる2025年度にかけて、高齢者医療への拠出金負担が急増することは明白であり、世代間の給付と負担のアンバランスを是正して公平性を確保し、全世代で負担を分かち合う制度へ転換しなければなりません。医療費の伸びを中長期的にどう抑制するか、医療の重点化・効率化、保険者機能を発揮できる健保組合方式の維持・発展が必要となります。

昨年の10月に、健康保険組合全国大会が「健康保険法制定100年、これからも健康を支え、皆保険を守る健康保険であるために」をテーマに開催されました。大会では、・現役世代の負担軽減、全世代で支え合う制度への転換・国民が身近で信頼できる「かかりつけ医」の推進・オンライン資格確認などICT化の推進による医療の効率化、質の向上・健康寿命の延伸に向けた保健事業の更なる推進の4つのスローガンに基づく決議を採択し、加藤厚生労働大臣あての決議文を手交し、決議内容の実現を要請しました。

健保組合、健保連としては、従来にも増して過重な拠出金負担の軽減、持続可能な社会保障制度を確立するという観点から、世代間の給付と負担のバランスを是正して公平性を確保することなど、引き続き積極的に訴えていく必要があります。また、健保組合の財政危機を打開し、国民皆保険制度を維持発展していけるよう健保組合の実情や改革のための具体案を、多くの人々に対して、わかりやすく説明し、改革実現に向けて取り組んでいかねばなりません。

そのためにも、健保組合と健保連が、より一層連帯を強め、全力を挙げてこの難局に立ち向かっていかなければならないと考えております。

大阪連合会は、健保連本部・各都道府県連合会・各関係団体とも十分に連携し、成果ある年にしたいと思います。皆様のこれまで以上のご指導、ご支援を心からお願い申し上げます。

最後に、本年も皆様がご健勝・ご多幸で活躍されることを祈念して、新年のあいさつとさせていただきます。