2022年度 健保組合(大阪)予算概要
経常収支、365億円の赤字
平均保険料率は9.258
健保連大阪連合会管内167健保組合の2022年度予算概要が、このほどまとまった。経常収支は約365億円の赤字で、119組合(71.3%)が赤字を計上した。20組合が保険料率を引き上げた結果、平均保険料率は9.258%となった。高齢者医療拠出金は約3738億円。拠出金の保険料収入に対する割合は、41.61%となった。
大阪連合会管内167健保組合の2022年度予算概要をみると、経常収支は、経常収入約9215億円、経常支出約9580億円で、差引約365億円の赤字となっている。
おもな適用状況をみると、被保険者数は1万6945人増えて173万5212人、被扶養者数は1万993人減って133万6104人となった。平均標準報酬月額は5336円増加し37万5406円、平均標準賞与額は8万5571円増加し117万339円となった。
20組合が保険料率を引き上げた。この結果、調整保険料率を含んだ平均保険料率は、9.258%となった。
保険料収入は、新型コロナウイルス感染症や、報酬の減少、保険料の納付猶予などの影響が前年度よりも小さくなり、4.33%増加して8982億1521万円。経常収入も4.24%の増加により9215億1201万円となった。
経常支出は2.05%増加し9580億183万円となっている。特に法定給付費は7.12%の大幅な増加となり、4951億8917万円が見込まれた。
高齢者医療拠出金総額は162億9426万円(4.18%)減少し3737億5149万円となった。これは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴う20年度の高齢者医療費の一時的な減少により、22年度の高齢者医療拠出金精算時の返還額等の影響を受けた、22年度限りの一時的かつ異例なもの。
内訳は、後期高齢者支援金が0.55%減の2117億3560万円、前期高齢者納付金(退職者給付拠出金含む)が8.53%減の1620億1589万円となっている。前期高齢者納付金等の減少が顕著である。

