健保問答
第488回
Q
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厚生労働省から「定期健康診断等における血糖検査の取扱いについて(基発1223第7号 令和2年12月23日)」文書が通知され、ヘモグロビンA1c検査を行った場合についても、血糖検査を実施したものとされました。
弊組合は従来、血糖とヘモグロビンA1cの両方の検査を実施してきましたが、具体的な階層化の方法は変わるのでしょうか。
A
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階層化の優先順位は従前と変更はありません。
定健診・特定保健指導の階層化において、空腹時血糖とヘモグロビンA1cの両方を測定している場合は、空腹時血糖の結果を優先し判定に用います。
特定健康診査・特定保健指導の円滑な実施に向けた手引き(第3.2版)(厚生労働省保険局医療介護連携政策課 医療費適正化対策推進室)において「やむを得ず空腹時以外に採血を行い、ヘモグロビンA1c測定をしない場合は、食直後(食事開始時から3.5時間未満)を除き随時血糖による血糖検査を行うことを可とする」と示されています。
つまり、階層化判定における血糖検査の優先順位は、①空腹時血糖 ②ヘモグロビンA1c ③随時血糖となります。
お問い合わせの血糖とヘモグロビンA1cの両方の検査を実施した場合
空腹時血糖とヘモグロビンA1cを検査 → 空腹時血糖を採用
時血糖とヘモグロビンA1cを検査 → ヘモグロビンA1cを採用
となります。