ジェネリック医薬品
どれくらい安くなるの?
実際どれくらい安くなるの?

ジェネリック医薬品は、新薬開発にかかる莫大な研究・開発費が抑えられるため、新薬に比べて約2~7割の薬代(薬剤費)になります。その金額差は薬の種類と服用期間により大きく異なりますが、生活習慣病など長期間服用するような方にとっては、とても強い"味方"になるでしょう。
疾患別 新薬とジェネリック薬の自己負担のシミュレーション(一例)
胃潰瘍、十二指腸潰瘍の治療
治療には胃酸の分泌を抑えたり、胃の粘膜を保護する薬が使われます。また、ピロリ菌の除菌が行われることもあります。薬物治療の場合は、症状を感じなくなっても、潰瘍が完治するまで医師の指示通りにしっかりと薬を飲み続けることが大切です。

花粉症の治療
花粉症の治療は、免疫物質の働きを抑えることです。治療薬の選択は病型や重症度により異なります。
くしゃみ・鼻水型の場合は第2世代抗ヒスタミン薬を、鼻閉型の場合は抗ロイコトリエン薬を中心に、点鼻薬などを組み合わせながら症状を抑えます。花粉の侵入による免疫反応を抑えるため、花粉が飛んでいる期間はずっと服用し、花粉に敏感な状態を抑えます。
スギとヒノキにアレルギーをお持ちの方は4ヵ月程度服薬を続けることになります。

高血圧の治療
高血圧が続くと、狭心症や心筋梗塞、脳卒中や脳梗塞などが起こりやすくなります。
まずは生活習慣の改善(減塩、減量、運動、節酒、禁煙など)を心がけます。それでも血圧に改善がみられないときには、薬物治療を行います。
高血圧に使用される薬には、血管を収縮させて血圧を上昇させる物質を阻害するもの、血管を拡張させて血圧を下げるもの、心臓に働いて心拍数を下げることで血圧を下げるものなどがあります。

高血糖・糖尿病の治療(血糖コントロール)
糖尿病は食べすぎ、飲みすぎ、運動不足、ストレスなどに起因する生活習慣病です。治療には、食事療法や運動療法などで生活習慣を改善することが大切です。それでも改善されない場合は、並行して薬物治療をします。
糖尿病の薬の種類には、血糖値を下げるインスリンの注射、すい臓からのインスリン分泌を促進する薬、インスリンの働きを良くする薬、糖分の吸収を少なくする薬などがあり、症状、年齢、生活習慣などに合わせて処方されます。
糖尿病の薬物治療は長期にわたります。食事療法、運動療法とあわせて根気よく続けることが大切です。

脂質代謝異常症の治療
3~6ヵ月の生活習慣の改善(食事療法、運動療法、禁煙など)に努力します。低HDLコレステロール血症や高中性脂肪血症については、それのみで脂質代謝異常の改善を十分に期待できると言われています。冠動脈疾患がある場合(二次予防)は生活習慣の改善と同時に薬物治療が必要となります。
脂質代謝異常症を改善する薬には、体内でのコレステロールの合成を抑制する薬や肝臓でのコレステロールから胆汁酸への分解を促進するものや、コレステロールの吸収を抑えるものなどがあります。

- 表記している金額は、令和7年1月での調剤報酬中の薬剤費の試算であり、調剤技術料は含まれておりません。
- 自己負担金額は3割負担の場合で記載しています。1年は365日で計算しています。
- 処方せんに変更不可の指示があった場合は、ジェネリック医薬品に変更できない場合もあります。
- 対象疾患の治療薬であってもさまざまな価格の医薬品がありますので、詳しくは薬局でご確認ください