広報誌「かけはし」

■2020年8月 No.587
 
投稿 言わしてんか!聞いてんか!

●食を楽しむために
 

 日本製、Made in Japan、国産というワードに、私たちは絶大なる信頼を持っていないでしょうか。もちろん、日本品質は高く評価されていますし、実際、伝統的なものから最新のものまで、日本人として誇らしいものがあふれています。
 しかし、そのなかで「食」に関してはどうでしょうか。
 海外に住む知人が、こんなことを言っていました。海外のスーパーでは、「オーガニック(有機栽培)」や「Non-GMO/GMO Free(非遺伝子組換)」といった商品で占められている。なのに日本ではそれらは高額で、取り扱いも少なく、特殊な店舗を探さなくてはならない状況に衝撃を受けたというのです。
 農林水産省などによると、有機農産物と一般の農産物との間で安全性の差をいうことはできないといいます。また、国内で流通している遺伝子組み換え作物は、食品衛生法に基づく安全審査を経ているそうです。
 とはいえ、食こそが私たちの体を構成する大事な要素です。ですから、日々の食事を本当に安心して楽しめるようにするために、自分の目で、耳で正しい情報をキャッチし、私たち一人ひとりが活動することが、大切なのだと思います。

(第1地区 M・K)

   
●コロナと断捨離
 

 私が健康保険組合に異動してから3年がたちました。従業員の健康にかかわる仕事に、とてもやりがいを感じています。ただ一つ、いまだに慣れないことがあります。それは、事務連絡などで送られてくる文書の文字が多いことです。
 若い頃、当時の上司(縁あって今の当健保理事長)から「レポートはA4用紙1枚にまとめるように」と指導されていたので、いつの間にかそれが当たり前になっていました。今では2枚以上の文書の確認は後回しということもあります。
 今回、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令で、在宅勤務をする機会が多くありました。そこで普段はあまりできない当健保組合の発信文書などを改めてみてみると、なんと文字が多く読みづらいことか。まさしく灯台下暗しでした。今後は、文字はもちろん不要な書類についても「断捨離」を心掛け、スマートな健保組合へと変わっていきたいと思います。
 コロナ禍をきっかけに、「ステイホーム」で断捨離を行った方も多いようです。私もその1人。ウイルスの感染拡大の傍らで、断捨離生活が浸透していくのは皮肉な話ですが、生活や仕事のスタイルを見直すきっかけになったのは良かったかな、と感じる今日この頃です。

(第2地区 Y・G)

 
●事業主とのコラボヘルスについて
 

 医療費抑制のための保健事業の推進には、事業主とのコラボヘルス等による協力体制が不可欠です。
 当健保組合では、2017年よりICTを活用した健康増進アプリを導入し、そのアプリを活用したウオーキングイベントを年2回開催しています。今では年間で延べ約3万人が参加するまでになりました。イベントを通じて、加入者の軽運動の習慣化や、健康リテラシーは確実に向上してきています。
 2018年度からは事業主とのコラボヘルスによる共同開催をしています。
 事業主は、健康経営を進めるために健保組合と協力して様々な取り組みを始めています。「いきいきと働き続けられる会社」の実現に向け、従業員とその家族の健康増進への取り組みとして、体組成計を無償配布し、アプリによる体調管理なども推進しています。この取り組みと健保組合のウオーキングイベントの方向性が一致しているということで共同開催が実現しました。現在、事業主の健康経営の年間行事としても運営されています。
 健保組合の財政は厳しい状況が続きますが、今後も事業主とのコラボヘルスを推進することで保健事業の効果を最大限に引き出し、医療費抑制等に活かしていきたいと思います。

(第3地区 S・O)
 

 
投稿規定
「言わしてんか!聞いてんか!」
500字以内。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
イラスト、写真も歓迎します。
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
原稿は地区会の広報委員へ送ってください。
問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-6131-7715)