広報誌「かけはし」

■2020年7月 No.586
 
投稿 言わしてんか!聞いてんか!

●経済活動の縮小で考えさせられたこと
 

 新型コロナウイルス感染症の蔓延(まんえん)により、世界中で経済活動の大幅な縮小が続いているなか、こんな記事が目に留まりました。インド北部の町で、これまで30年間見ることのできなかった200q先のヒマラヤ山脈の景色が見えるようになった、というのです。世界第2位の人口を擁する国がロックダウン(都市封鎖)を行ったことが大きな要因とのことでした。ほかの国でもPM2.5などの大気汚染物質の減少などが報じられています。
 この短期間で大気汚染が大幅に改善されていることに驚かされました。改めて実感したのは、人類がいかに地球環境に負荷をかけた状態で経済活動を行っているか、ということです。
 今回の経済活動の縮小は、少なくとも地球環境にとってはプラスに作用したようですが、景気の悪化を招き、我々人類にとっては死活問題です。
 気候変動に関する国際的枠組みのパリ協定において、各国が地球温暖化ガスの削減目標を設定しています。しかし、画期的な技術革新等がないと、現在の経済活動を一定程度維持しながらこれらの目標をクリアするのは非常に難しいように思います。
 経済活動と地球環境との両立、そして感染症対策を含めて、我々がこの先どのように暮らしていくべきなのか、一人ひとりが真剣に考え、そして選択する時期が来ていると感じました。

(第4地区 匿名希望)

   
●歯科健診を定期的に受けましょう!!
 

 昨年より歯科・口腔の健康保持増進事業として「歯科健診」を実施し、初年度の結果を集計してみました。
 半数以上の方にむし歯があり、要治療の方は37.1%。そのなかでも、8人に1人は神経に達していたり、根っこだけの状態だったりと、重症化していた方がいました。逆に、まだ治療を要さない初期むし歯が発見された方は42%でした。この健診で指摘を受けたことで、きっと歯の健康状態を意識してもらえることでしょう。
 また、巡回健診と同時実施をしたことで20歳代や30歳代の若い方が多かったのですが、ほぼ全員に少なくとも歯石がありました。問診の結果から、3人に2人は1年以上、歯科を受診していないとのこと。ヨーロッパで行われた研究では歯ブラシだけでは全体の50〜60%しか汚れが取れなかったとの報告があります。健康診断同様に、かかりつけの歯科医をもち、歯石やプラークの除去、歯面研磨などを定期的に受けていただきたいです。
 そういう私も最近、食事中に歯のかぶせがとれて、近くの歯医者で受診すると、かぶせの下に3本のむし歯が発見されました。現在4カ月の治療中で、定期的な健診の必要性を実感しているところです。
 皆さんも新型コロナウイルスの感染には十分注意しながら、歯科健診を受けてみましょう!!

(第5地区 K・K)

 
●生活の変化に四苦八苦
 

 5月25日に新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府が発令していた「緊急事態宣言」が全国で解除されました。発令中は、多くの企業でテレワークが導入され、出勤者が減少していましたが、解除後は、マスク姿での通勤風景が戻ってきました。
 当健保でも、発令中は、交代での出勤や、時差通勤を実施していました。解除後も、感染予防の観点から時差通勤の継続、出張や会議の制限等が行われています。
 振り返ってみますと、私個人としては、今回のコロナ禍の2年前から大きく生活は変化していました。まったくの健保素人から、いきなり、健保役員に就任して、難解な制度や用語に悩まされました。
 加えて、一昨年は地震や台風などの自然災害、昨年は当健保創立以来の事務所移転、その直後に実施された厚生局の実地指導監査と、その都度、四苦八苦しながら対応してきました。
 しかし、もがきながらも、健保の重要性を再認識するとともに、様々な人にどのように寄り添っていけばよいかを考え直す機会にもなりました。
 これからもしばらくは、新型コロナと付き合って生きる「新しい日常」が続きますが、感染拡大の「第2波」を警戒しつつも、納得感を得られる生活をしていきたいと考えます。

(第6地区 H・K)
 

 
投稿規定
「言わしてんか!聞いてんか!」
500字以内。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
イラスト、写真も歓迎します。
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
原稿は地区会の広報委員へ送ってください。
問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-6131-7715)