広報誌「かけはし」

■2020年6月 No.585
 
投稿 言わしてんか!聞いてんか!

●紙とハンコの文化
 

 新型コロナウイルスの猛威により、在宅勤務を経験しました。しかし、母体企業の中に一室をかまえる単一健保としては、身近に感じている母体の業務と、健保組合の業務との大きな違いに、改めて愕然(がくぜん)とする思いです。
 部署による多少の差はあれど、事務職はほぼ全面的に在宅勤務となった母体に対して、健保組合では交代勤務や時差通勤をしながらも、半分以上は出勤し、「8割削減」など程遠い絵空事。幸い、感染者は出ませんでしたが、毎日、気をもみました。
 業務の差は、ICTを駆使して電子申請・電子承認が当たり前の母体のペーパーレス文化と、旧態依然とした紙の届出・申請手続きとハンコによる決裁・承認が多い健保組合のお役所文化です。
 個人情報を取り扱うがゆえのリスクマネジメントの側面や、基幹システムとの兼ね合いで健保組合の職員が出勤せざるを得ない事情は十分に理解できます。ただ、厚生労働省にはぜひこの機会をチャンスととらえて、大胆な発想の転換を期待したいですね。制度や仕組みを変えてテレワークに耐えうる健保組合となれば、まさに「働き方改革」となるのではないでしょうか。

(第1地区 N・D)

   
●コロナ禍に思う
 

 「次は2022年問題」と気を引き締めつつも、組合財政は今後1、2年間は小康状態が続くと思っていたのは、つい昨年末のこと。ところが、新型コロナウイルスの感染拡大で、あっという間に先行きが不透明な状況になりました。
 当健保組合の業界も大きな影響を受け、加入事業所からは保険料納付猶予の問い合わせが多く寄せられました。その実態が判明するにつれ、組合の財政運営は、ますます苦しくなることは明らかです。
 窮屈な自粛生活を強いられたせいか、通勤路で目にした新緑に季節の変化や生命の息吹を感じ、ちょっとしたことにも安堵(あんど)し、喜びを見いだしていることに気付かされました。感染拡大の影響で、社会の仕組みや生活様式等の変化が余儀なくされるなど、社会全体が大きな岐路に差し掛かっていることを実感させられます。
 これから新型コロナ関連の保険給付費がどれだけ増えていくのか。診療報酬の増加等の報道を目にするにつけ、組合運営もますます厳しいものとなり、これまでとは違う対策、対応が求められるのか、と危惧(きぐ)しています。

(第2地区 K・K)

 
●日々の体調管理が大切
 

 政府が、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、緊急事態宣言を発出した。長年生きているが、このような危機は初めてである。著名人も罹患(りかん)しており、段々近づいてきている感覚が恐ろしい。
 花粉症、寝冷えによる風邪のせき、くしゃみがあっても、家族、周辺関係者への気遣いが大変である。大体、自分自身が、このウイルスに感染したことがないため、今の体調が罹患状態なのかどうかが分からない。
 いろいろなマスメディア情報を見て、症状はそれなりに知っている気にはなっているが、疑わしい病気にかからないように、毎日の体調管理に力が入っている。以前から昼休みにウオーキングを行っているが、例年に比べ、多くの人を見かけるようになったと思う。
 ウイルスの影響で東京オリンピック・パラリンピックも延期されてしまった。開催されることをワクワクして待っており、昨年から、一生懸命チケットの応募をしたが、すべて外れた。仕方なく、雰囲気だけでも味わうためにオリンピック会場を巡ってみようという予定を立てていたが、残念である。
 新型コロナウイルスのワクチン、治療薬が早急に開発され、「気兼ねなく外出できる日々」「来年のオリンピック・パラリンピックが盛大に行われること」を楽しみに、健保業務に取り組んでいきたい。

(第3地区 N・K)
 

 
投稿規定
「言わしてんか!聞いてんか!」
500字以内。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
イラスト、写真も歓迎します。
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
原稿は地区会の広報委員へ送ってください。
問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-6131-7715)