広報誌「かけはし」

■2020年3月 No.582
 
投稿 言わしてんか!聞いてんか!

●新型コロナウイルス
 

 新型コロナウイルスによる肺炎は中国で発見され、世界的な感染拡大への不安が広がりました。“コロナウイルス”自体は珍しいウイルスではなく、同じ名前でも様々なタイプがあり、症状の重さが異なります。一般的なコロナウイルスは風邪の原因となるウイルスの一つですが、2002〜2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)や、2012年のMERS(中東呼吸器症候群)を引き起こした症状が重いタイプも存在しています。
 今回発見された新型コロナウイルス(2019‐nCoV)は、SARSを起こしたタイプに似ているようです。重症化した人や死亡した人は、高齢者や持病があるなどの特徴があるようで、元々健康で免疫力が十分ある人なら、感染することで直ちに命に関わることがないといわれています。
 飛沫感染や接触感染で広まったと見られ、季節的にインフルエンザなどの流行時期と重なるため、基本的な感染予防が大切です。いたずらに不安をあおるような情報に惑わされず、正しく恐れることが重要で、正確で信頼のおける発信源の情報を参考にし、冷静に対策を取って行動しましょう。普段から、十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めていきましょう。
 また、新型コロナウイルスによる肺炎の感染に対応するため、「簡易検査キット」や「ワクチン」の早期開発と治療方法の確立を期待しています。

(第4地区 X・L)

   
●現役世代に健康・医療情報の発信を
 

 私が健保組合に携わり始めて数カ月、日々健康保険について勉強中だ。そのなかでも、特に驚いたことがある。それは、健保組合の保険料収入から半分ほどの金額が「前期高齢者納付金」「後期高齢者支援金」に使われているということだ。
 さらに、これだけの金額が各健保組合から納付されているにもかかわらず、後期高齢者の自己負担割合を上げなければ、今後の保険料率はどんどん上がるし、今の高齢者医療費の負担がさらに増加する見通しであること。
 今まで、病院で直接支払う金額は全医療費の3割だとは知っていながら、支払いの時に「健康保険のおかげで3割だけの支払いで済んでいる」と思ったことはなかった。高額な治療をすることになっても、残りの7割のことは頭になく、自己負担の金額さえ払えばよいと考えていた。ジェネリック医薬品は節約したい人が選ぶ薬だとも思っていた。このように考えている人は少なくないと思う。
 老後の年金についてはテレビなどでも先行きの不安をあおられ、その対策としての貯蓄や投資の商品がたくさんあり、私の周りでも多くの人が何かしらの対策をとっている。
 健康保険についても、もっと様々なメディアで取り上げられ、ジェネリック医薬品の正しい知識や特定健診・特定保健指導の必要性が、これから日本を支えていく現役世代に伝わらなければならないと思っている。

(第5地区 S・N)

 
●保険用語って難しい!?
 

 唐突ですが、読者の皆様へ質問です。次の用語を順に読み、目の前にいる相手に簡潔に説明してください。どのように説明しますか?
 「調整保険料率、特定被保険者、特例退職被保険者、短時間労働被保険者、日雇特例被保険者、前期高齢者納付金、後期高齢者支援金、病床転換支援金、特定健康保険組合、承認健康保険組合、指定健康保険組合」
 健保の書面には先の用語類が登場します。並べるとどの用語も簡潔に説明するのは難しく、まるで呪文? のように見えてしまうのは私だけでしょうか。呪文であるなら、唱えると健保組合の財政は好転するのでしょうか。私は好転することを切に願います。
 先の用語は一例ですが、健康保険の制度設計が複雑細分化し、多くの用語(呪文?)が登場し、分かりにくい印象となっています。
 法律には原則、例外規定があり改正時に新用語が追加されることも承知していますが、健康保険制度が老若男女を問わず広く加入者、世間一般に理解され、納得される制度となるよう願っています。

(第6地区 Z・A)
 

 
投稿規定
「言わしてんか!聞いてんか!」
500字以内。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
イラスト、写真も歓迎します。
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
原稿は地区会の広報委員へ送ってください。
問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-4795-5522)