広報誌「かけはし」

■2019年8月 No.575
 
投稿 言わしてんか!聞いてんか!

●運動は大事!
 

 昨今の様々な健康情報や研究結果を見ると、運動不足だと「血糖値が上がりやすくなる」「血圧が上がる」「悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪の値が上がる」などなど生活習慣病のリスクが高まり、さらには認知機能が悪くなり認知症になるリスクが高まる。
 一方で、運動すればガン治療患者の生活の質(QOL)が向上したり、腎臓病の改善にもなるんだとか。
 そんななか、障害者優先のエレベーターに健常者が…。
 高校生が電動アシスト自転車で通学…。
 買い物に行かずスマホで通販…。
 我が家でも息子は自室にこもってスマホでゲームやYouTubeを見て家から出ようともしない。
 人間誰しも“楽”をしたいというのは分かるけど…。安全のためとか、サービス競争の結果、運動量が少なくなり、身体の負荷がかからないような世の中になっている。このままいきすぎると、将来は認知症の人や生活習慣病の人ばかりになるかもしれない。
 将来、騎馬戦型から肩車型になるといわれている社会保障制度。支える側になる今の若者には、もっと運動を習慣にしてもらいたいし、支えられる側になる自分自身も、毎日一駅分くらいはウオーキングを習慣にできるように意識したいと思う。

(第1地区 S・K)

   
●関心低い「見えない増税」
 

 「高齢社会における資産形成・管理」。6月に大騒ぎになった金融審議会の報告書だ。当初読んだとき、「これを読まず、老後に苦しんでもそれは自己責任」と言えるくらいよくまとまっていると感じた。
 高齢者の金融資産の状況などがよく整理され、日米高齢世帯の金融資産の相違説明もある。また、日本人は金融リテラシーが低く、投資したくても実際にはできない人が多いことを金融機関がフォローできていないと指摘。長期積立や分散投資、NYダウとの組み合わせの有効性を推奨するなど、すでに発信済みのものに一歩踏み込んだ内容を加え、老後や資産形成をよく考えたことがない人には入門書としても秀逸だ。
 ところが、その後の挑発記事を皮切りに、それに便乗した野党の的外れな批判、資料もロクに読まない政府のお粗末な対応のせいで、すべてが空回りとなってしまい、この報告書の「真っ当性」がかすんでしまったのは大変残念だ。ただ、多くの人が資産形成への意識を多少持ったのは、けがの功名だったとも思う。
 一方、健康保険では高齢者医療費の負担増に関し、今春、「見えない増税、10年で10万円アップ!」などと報道されたが、世間の反応は今一つ鈍かった。健康保険への関心は、年金問題と比較してまだまだ低いんだなぁと思うのは私だけなのだろうか。

(第2地区 A・R)

 
●便利な仕組み、マイナンバー
 

 みなさんの組合では、業務でマイナンバーを使っていますか? 私どもの組合では、2年前の情報連携開始から各種申請書類への番号記載欄の追加や住民票などの添付省略を始めました。直近では、被扶養者資格確認での証明書添付を不要とする(年金や事業所得は書類要)ほか、情報連携データをもとに認定の可否を自動判定するシートも試作し運用する予定です。
 ほかの組合さんと話していると、マイナンバーを使っているところは多くはないようですし、また使っておられる組合さんは非常に苦労されている様子もうかがえます。セキュリティでの心配や、制度とか情報連携用端末の難しさからマイナンバーは敬遠したくもなります。
 でも、苦労しながらも業務で使うと、便利な面も見えてきます。書類提出を待たずに業務を進めることや、必要情報を大きな手間なく得られること、また加入者にとっても書類手配の手間がなくなることが挙げられます。
 今後オンライン資格確認などにあわせ、マイナンバーの利用について組合業務を踏まえて見直されると聞いています。何かと忙しい組合業務が軽減され、加入者も含めて本当に便利な仕組みになることを期待しています。

(第3地区 Y・Y)
 

 
投稿規定
「言わしてんか!聞いてんか!」
500字以内。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
イラスト、写真も歓迎します。
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
原稿は地区会の広報委員へ送ってください。
問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-4795-5522)