●歩行者優先?それとも緊急車両優先? |
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遠方に住む母方の伯父が亡くなり、高齢の母親と私で葬儀に出席するため、早朝に家を出発しました。
午前中に告別式が終わり、斎場から火葬場へ向かう小型バスの乗り場まで移動している際、母親がバランスを崩して転倒し、地面に後頭部をぶつけて出血してしまいました。意識ははっきりしていて、傷もたいしたことがなさそうでしたが、さすがに火葬場へ連れて行くことはできません。斎場周辺の病院を探す余裕もなく、親族には途中で葬儀から離れることへの詫びを入れて、救急車を手配していただきました。
サイレンを鳴らしての搬送であったため、ほとんどの車両が道を譲ってくれたのですが、横断歩道を通過するために減速した救急車の前を横切る歩行者に2回遭遇しました。歩行者は救急車に気づき、急いで渡ってくれましたが、少々違和感を覚えました。
歩行者側が青信号でしたが、この場合、歩行者と緊急車両ではどちらが優先になるのか。自動車教習所や学校でこういったことを教わっていたのか。もし、一刻を争うような状況での搬送であったなら、このような冷静な気持ちでいられただろうか。いろいろな思いが湧き上がってきました。
幸いにも母親は軽傷で、その日のうちに帰宅することができましたが、母親の付き添いとして同行しながら、葬儀に最後まで参列できなかったことに対する親族や母親への申し訳なさと、緊急車両が優先されるべきではないのか、という思いが交錯する1日でした。
(第4地区 匿名希望) |
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●人生100年 |
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イギリスの学者さんが「人生100年時代」を提唱したのが2016年。安倍首相が推進する一億総活躍社会実現のための施策が進められていますが、「人づくり」はあっても、「健康促進」はないようです。
また、高齢者への対策は、「雇用促進」であって、仕事がら気にかかるのが「健康保険」の将来です。
高齢者について、厚生労働省は65歳以上と線を引いてくれましたが、人生100年時代となると35年間は高齢者となります。人生の3分の1は高齢者として生きる時代!? その実現には少し時間がかかるようですが、着実にその時代はやってきます。
「健康保険」の存続のために高齢者も保険料の負担が当然ですが、医療費の負担も増加の一途。先立つものは年金頼みとなりますが、これもまた先細りです。
最近、定年を迎える方たちへの退職後の手続きについて説明する機会がありました。これから先の「健康保険」については認識が薄く、いずれの保険に加入することになっても、医療費の増加と保険料(それも相応の金額)を負担しなければならないことに、先行きの不安を感じられています。
遅まきながらできることは、老後の資金を確保していくことと、病気にならないよう健康に気をつけること、健康診断の結果は知るだけではなく、必要な方は特定保健指導を積極的に受けて、自分自身の健康を守ってください、とお伝えしています。
私も腹回り83センチで100年にチャレンジです。
(第5地区 S・T) |
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●消費税の行方? |
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皆さんは、2019年10月1日に何があるか、覚えておられますか? ヒント、2014年4月1日、2015年10月1日、2017年4月1日。
正解は、「社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税等の一部を改正する等の法律」と長ったらしい名前の法律に基づいて、延期されていた消費税率が8%から10%へ引き上げられる日です。
さて、投稿を書いている9月前後は健保組合関係のさまざまな会合が開催され、その主催者あいさつ等には「健保財政は、高齢者医療拠出金による圧迫を筆頭要因に厳しさを増している」「皆保険制度維持に向け、立法府を中心に実情の説明と理解を求め、政府施策に反映させる努力を行っている」等の話が盛り込まれています。この話題は、当健保にとっても他人事ではなく、二大支出である高齢者医療制度への納付額は医療給付額を超え年々増加。
一方、残る予算で加入者の健康増進へ向けた事業計画を考えてはみるものの、費用面から絵に描いた餅で終わることが多くなるなど、「負担」という言葉が重くのしかかっています。募る漠然とした将来不安を払拭する意味でも立法府の諸氏に、法律の趣旨をどのように理解されているか。法の趣旨を踏まえ、消費税率アップに伴う増収分をどう配分する考えなのか。具体的な考えを改めて問いたいです。
健保連によるさまざまな努力も立法府の彼らの考え方次第で、結果として財政体力が失われ、事業や保険料率などが国保と差異がなくなるなど、健保組合の岐路を判断する必要に迫られるのではないかと危惧しています。折しも自民党総裁選が6年ぶりに行われ、社会保障制度についての政策論戦を期待していました。しかし、両候補とも「制度改革は必要」との見解にとどまり、具体案の論戦までには至らず、「あの・ねぇ〜・もうちょっと教えて」との印象でした。貴方はいかがでしょう。どのように感じられていますか。
(第6地区 H・T)
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投稿規定 |
「言わしてんか!聞いてんか!」 |
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500字以内。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。 |
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イラスト、写真も歓迎します。 |
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原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。 |
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原稿は地区会の広報委員へ送ってください。 |
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問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-4795-5522) |
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