広報誌「かけはし」

■2018年10月 No.565
 
投稿 言わしてんか!聞いてんか!

●ああ、療養費
 

 今年4月より、靴型治療用装具の療養費申請時に写真添付が必須となり、当組合も加入者に案内を始めました。写真添付により申請が少なくなるのでは? という甘い予想に反し、現在すでに例年より多くの申請をいただいています。もしかして、寝た子を起こしている?(いやいや広報不足でしょ)な〜んてことはないと思いますが、靴型以外も自主的に写真添付いただくことが多く、色々と勉強になり興味深く拝見しています。
 療養費といえば、今話題のあはき。代理受領廃止の厚労省見解が出され、今後は償還払いか受領委任を選択することになります。もちろん償還払いの方が、適正化を考えればよいのですが、金額の割には本人や医師への照会等、手間のかかるあはきは、マンパワー不足が悩みの種。第三者による審査機関がないなかで受領委任は意味がなく、時間を捻り出し償還払いで審査を続けることになりそうです。
 療養費の支給は、「やむを得ない事情により療養の給付を受けられない場合」に限られるのに、拡大解釈や不適切な請求が見受けられ、療養費の適正化のために綿密な審査が欠かせません。とは言っても、マンパワー不足は現実なので、申請された療養費が、本当に保険適用の範囲なのかをきちんと審査してくれる第三者機関の確立が待たれます。そうすればもっとポイントを絞った医療費適正化に取り組めるのに…とまあ、そんな夢を見ている今日この頃です。

(第1地区 K・S)

   
●消費税はどうなる?!
 

 政府は2019年10月の消費増税を必ず実施し、増税分を社会保障の充実に使って、国民が安心・納得できる制度の構築に向けた取り組みを始めなければならない。
 消費税率は14年4月、5%から8%に引き上げられたが、10%への引き上げは2度延期され、19年10月となった。もう、「待ったなし」だ。
 増税分の使い道も組み替えられた。当初は、2%の引き上げによる5兆円強の税収のうち、4分の1は社会保障の充実、残り4分の3を財政再建に充てるという内容だった。ところが、「教育負担の軽減・子育て層支援・介護人材の確保等と、財政再建とに、それぞれ概ね半分ずつ充当する」となった。財政再建のための財源が不足し、高齢者医療の増加分を社会保険料から拠出させるような動きは阻止しなければならない。
 消費増税に向けての具体策は、これから検討が進められる。我々健保組合は、これまで求めてきた公費財源を確保するため、高齢者医療費の負担構造改革など、主張・要求実現活動を重点的かつ積極的に行っていく必要がある。
 なかでも、年末に行われる19年度予算編成に健保組合の主張を盛り込むことが重要として、本年の「健康保険組合全国大会」は例年より1カ月前倒しして、今月23日に開催される。出席者が団結して大会が成功裡に終わり、主張・要求が実現することを心から願って参加したい。

(第2地区 T・H)

 
●季節はずれのインフルエンザ
 

 私ごとであるが、ゴールデンウィーク最終日の夕方から寒気を感じ、身体も熱っぽい。「風邪かなぁ」と思い、風邪薬を飲み、早めに床についたが、夜中に何度も目が覚める。
 翌日は、身体のだるさと頭痛、節々の痛み、矢継ぎ早の咳に悩まされ、とにかくしんどい。体温は37度台半ばだったと思うが、とても出勤できるような状況ではなく、かかりつけ医を受診。症状を説明し、5月ではあったが念のためインフルエンザの検査を受けることになった。しばらくして先生から「この時期としてはめずらしいですね。インフルエンザA型です。薬局でイナビルを吸入してから帰ってください。熱は2日位で下がると思います」とのこと。
 自宅に帰り、隔離された部屋で寝ていると、熱は「あっ」という間に急上昇。高熱でうなされ、咳はますます酷くなるばかり。熱は最高で39.5度位まで出たと思うが、4日経っても38度台後半が続き、一向に回復の兆しがない。
 再度受診し処方せんを替えてもらった。その後、ほぼ平熱に戻ったものの、しつこい咳とのどの痛み、声枯れ、さらには息切れの症状もあることから、胸のレントゲンを撮ることになった。検査の結果、「○○さん、肺炎です。右胸が白くなっていますね」とのこと。抗生剤を処方され、自宅で療養することになった。
 今回、インフルエンザと肺炎に罹患し、これまでに経験したことのない非常に辛い2週間を過ごすことになった。改めて感じたことは、「1年を通しての手洗い・うがい」と「日頃の健康づくり」、そして「健康で美味しく晩酌ができることのありがたさ」であった。

(第3地区 H・K)
 

 
投稿規定
「言わしてんか!聞いてんか!」
500字以内。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
イラスト、写真も歓迎します。
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
原稿は地区会の広報委員へ送ってください。
問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-4795-5522)