●正直者が損をしない健康保険組合運営 |
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傷病手当金の制度は、働く者にとって非常に心強い制度の一つだ。病気、怪我、メンタル不調で就労不能状態になったとき、生活費の一部を支えてもらえるのはありがたい。
しかしながら、その申請方法・条件は少しばかり分かりにくい面もある。関わるのは、本人と健保組合、事業主、そして医師も加わる。労務不能の見解の曖昧さなど複雑で、一つ間違えればせっかくの制度が骨抜きになってしまう可能性もある。
最近では、インターネット上でも傷病手当金に関するサイトは、いたるところに立ち上がっている。内容もさまざまだ。多くは制度の活用を分かりやすく説明したものではあるが、なかには権利のみを振りかざし、不正請求を助長するようなものも見かける。
そのようななかで、明らかに「虚偽の申請では?」と疑ってしまう傷病手当金請求書に出くわすことがある。非常に心が痛む瞬間でもある。
内容を確認していくと、ちょっとした勘違いであったり、知識不足がそのようなことにつながるのがほとんどではあるが、巷では、悪質な詐欺まがいの申請もあるらしい。
被保険者からお預かりしている大切な保険料を活用して、制度を適正に運用し、正直者が損をしない健保組合運営をしていかなければならないと心を引き締めている。
(第1地区 S・T) |
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●健保組合に転勤して |
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昨年12月、健保組合に転勤となった。64歳。単身赴任生活を18年間続け、家事はすっかり板に付いたものの、おっくうになりつつあった。「孤独死」の三文字も頭をよぎり始めていたが、今回の転勤を機に、妻から転居のうえ合流しようという提案(事実上は指令?)を受け、単身赴任は解消した。通勤時間はかかるが、うれしくてほっとした。楽になった。
だが、健保組合の仕事は初めて。独特の専門用語や職務に向き合っているが、テキスト、文書、たくさん来るメールはなかなか難解だ。歳のせいなのか、健保組合の事務は専門的すぎて習得に時間を要するのか、焦りとやるせないような思いが募る。
用語や事務処理、経理事務、加えて予算・決算の考え方、組合会の運営方法等を、健保の初心者にも理解しやすく教えていただける研修を行政、健保連にもっと多く作ってもらえたらありがたい。
今日の健保があるのは、この世界における諸先輩の仕事の積み重ね、ご苦労があってのことだ。日々そう感じ、感謝している。
教育制度がさらに充実し、健保組合職員の理解が深まれば、将来にわたって皆保険制度の維持を行政に要請する職員の声はもっと、もっと大きくなるのではと思う。
(第2地区 T・T) |
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●伝わっているのかな? |
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健保組合で働き始めて1年が過ぎました。この4月から2年目を迎え、後輩ができました。これまでの教わる立場から、教える立場となり、自身の話が後輩に本当に伝わっているのかが気になるようになりました。
後輩に業務を教えるなかで、普段、何気なく使っている健康保険の用語(資格取得、資格喪失、月変、任継など)は、日常生活では馴染みがないと感じ、分かりやすく正確に伝えることが必要だと思いました。
正確に伝える大切さは、事業所や被保険者の方々とお話しする際も同じです。特に、電話ではお顔の見えないなかでの会話となり、口調、声の抑揚、必要な相槌、根気強くお話を伺うなど、さまざまな要素が必要となります。
健保組合の事業運営が年々厳しくなっているなかで、一担当者としては、事業所や被保険者の方々に、「この健康保険組合の担当者はいつも丁寧で親切に教えてくれる」「この健康保険組合でよかった」と満足してもらえるような対応を心掛けることが大切だと考えています。お話をした方に満足されたときは決まって「ありがとう」と言っていただけます。
今回、後輩ができたことは、今まで以上に自身の話が伝わっているか、話を聞いて満足してもらえたかを注意深く意識するよい機会となりました。
これからも、丁寧な対応を心掛けて、業務に励みたいと思います。
(第3地区 K・T)
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投稿規定 |
「言わしてんか!聞いてんか!」 |
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500字以内。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。 |
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イラスト、写真も歓迎します。 |
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原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。 |
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原稿は地区会の広報委員へ送ってください。 |
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問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-4795-5522) |
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