広報誌「かけはし」

■2018年6月 No.561
 
投稿 言わしてんか!聞いてんか!

●保険料でやるべきものと税でやるべきもの
 

 「2025年度に向けた医療・医療保険制度改革について」のなかに、@国民皆保険制度を守るために必要なことA健保組合・健保連の制度改革に向けた基本的な考え方B課題と具体的な主張の骨格―の各タイトルで健保連の基本的な考え方が示されている。小職は健保組合の業務に携わって3年を超えたが、その主張内容は「正しいけれど、分かりにくい」との印象を受けた。
 もし、高齢者に対して十分な医療サービスを提供することが国家的な課題であるならば、国として租税で対応すべきであるとの国民的な合意を形成させることが先決である。高齢者医療制度の現状は、税と現役世代の保険料からの拠出金の役割分担についての議論を十分に深めることなく、税でやるべきものを保険料でまかなうという不条理がまかり通っている事実を国民に知らしめることこそ肝要である。この原理原則の主張を横に置いて、拠出金の負担割合に50%の上限を設けよとの主張には、違和感を禁じ得ない。
 保険料の引き上げという国会の議決が不要な手段で、若い世代から病気がちな高齢者に医療制度を通じて所得を再分配する仕組みが強化されている現実は正常ではない。保険料でやるべきものと税でやるべきものという原理原則の主張は貫くべきで、年金の「老後格差」問題と同様、正々堂々と国会で議論すべき問題ではなかろうか。

(第1地区 匿名希望)

   
●健康診断は大事ですよ
 

 数年前、私が人間ドックで心電図の検査を受けていたときのことです。
 ベッドに横たわっていると、「今までの検査で何か言われたことはないですか」という、女性職員のどこかいぶかしげな声が聞こえてきました。
 その場では「ないですよ」と答えたものの、健診結果が出ると、入院して治療という流れになってしまいました。
 それまで歯の治療や風邪ぐらいでしか医者にかかったことがない健康体。健保組合の職場に勤務してあまり日が経っていなかったこともあり、「この時期になんで?」という思いや、自ら高額な治療費を要する病気になってしまったことに「本当に申し訳ないな」という心苦しさが湧き出てきました。
 でも、考えてみると、「病気が早めに見つかり、この程度で済んでよかったのかな」という安堵もあり、「健康診断って本当に大事なんだな」と、認識を新たにした次第です。
 健保組合では、データヘルスの取り組みや事業所とのコラボを通じて、加入者の健康の向上やその先にある医療費の削減に向けて努力しているところです。私の経験からもいえるのは、健康診断で要治療・要再検査など異常な数値が出た場合は、自分勝手な判断をせずに、すぐに行動に移すのが大切ということです。

(第2地区 H・M)

 
●健保の新米です。どうぞよろしくお願いします
 

 この4月から健康保険の仕事に携わるようになった新米です。どうぞよろしくお願いします。早く一人前になれるよう、仕組みや用語の猛勉強中です。
 健保の仕事をする前の3年間は単身赴任をしていました。どうしても食生活が乱れがちだったのですが、何か一つだけでも健康にいいことをしようと月50万歩を目標にウオーキングをし、3年間=36カ月すべて目標を達成することができました!
 単身赴任先は日本海側で積雪が1m近くにもなる豪雪地帯で、瀬戸内出身の私にとってははじめての雪の冬の生活でした。1年目の冬は何度も雪で滑って転びましたが、2年目からはすっかり慣れ、長靴で雪道を1万歩ウオーキングすることも苦にならなくなりました。人間はどんな環境でも慣れることができるものだと認識できましたので、同じく健保の仕事にも早くなじむよう精進したいと思います。
 3年間、一生懸命にウオーキングに勤(いそ)しんだにもかかわらず、自らすすんで名物のカニ・牛肉・日本酒の誘惑にのってしまったため、体重も血圧も改善することはありませんでした。いや、ウオーキングに取り組んだからこそ、なんとか健康が維持でき、大阪に無事戻ってこられたというべきかもしれません。

(第3地区 K・N)
 

 
投稿規定
「言わしてんか!聞いてんか!」
500字以内。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
イラスト、写真も歓迎します。
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
原稿は地区会の広報委員へ送ってください。
問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-4795-5522)