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健保連はこのほど、「健康保険組合の現勢調査」などをもとに、平成29年3月末現在の健保組合の適用状況を公表した。健保組合数は年々減少を続け、ついに1400組合を下回り、平均保険料率は前年同月に比べ0.065ポイント上昇した。健保組合は依然として厳しい状況におかれていることが見受けられる。 |
平成29年3月末現在の健保組合数は1399組合。単一組合は1141組合(81.6%)、総合組合は258組合(18.4%)となった。
28年度中の増減状況について、新設6組合・分割設立1組合となり、7組合の増加。それに対し、解散9組合・合併消滅4組合となり、13組合の減少となった。前年同月に比べ6組合の減少である。また、特定健保組合数は1組合減少し、61組合となった。従たる事務所(健保組合の支部)数は53カ所で、前年同月から4カ所減少した。なお、従たる事務所を設けているのは26組合である。
被保険者数は1628万3359人(特例退職被保険者22万7183人を含む)で、このうち男性は1082万7550人(66.5%)、女性は545万5809人(33.5%)だった。前年同月に比べて男性は1.0%増、女性7.1%増、全体で3.0%の増加である。
被扶養者数(特例退職被保険者の被扶養者を含む)は1317万8509人で、前年同月に比べて14万5671人(1.1%)の減少。扶養率は0.03人減の0.81人となった。
任意継続被保険者数は23万4773人で、全被保険者の1.4%にあたる。前年同月に比べ2万1560人(8.4%)の減少となった。また、任意継続被保険者の被扶養者数は18万2616人(全被扶養者の1.4%)で、扶養率は0.78人。平均標準報酬月額は29万0914円(被保険者平均の78.7%)である。
特例退職被保険者数は22万7183人(全被保険者の1.4%)で、前年同月に比べて2万4576人(9.8%)減少した。また、特例退職被保険者の被扶養者数は18万5216人(全被扶養者の1.4%)で、平均標準報酬月額は27万8722円(全被保険者平均の75.4%)となった。
平均標準報酬月額は、単一組合38万9246円、総合組合34万1803円、全組合で36万9818円となった。また、男性の平均は42万2274円、女性の平均は26万5712円である。前年同月に比べて、男性は2718円(0.6%)の増加、女性は930円(0.3%)の減少、全体では482円(0.1%)減少した。なお、全組合の標準報酬月額には特例退職被保険者分が含まれているため、これを除くと37万1107円となった。
また、平均標準賞与額は、111万8169円である。
保険料率(調整保険料率含む)の平均は9.169%。このうち事業主負担分は4.986%、被保険者負担分は4.182%で、負担割合は事業主54:被保険者46である。
調整保険料率を除いた一般保険料率の平均は9.039%。このうち事業主負担分は4.916%、被保険者負担分は4.123%。前年同月に比べて、増減なしが1137組合、引き上げが179組合、引き下げは77組合となった。
一般保険料率に含まれる特定保険料率の平均は4.027%。このうち事業主負担分は2.189%、被保険者負担分は1.838%である。また、介護保険料率の平均は1.464%で、事業主負担分が0.740%、被保険者負担分が0.724%だった。 |
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適用状況(平成29年3月末現在) |
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