広報誌「かけはし」

■2017年9月 No.552
 
投稿 言わしてんか!聞いてんか!

●夜間救急の実態
 

 5月の土曜日、夜のことでした。風呂場の方から突然もの凄い音がしたので様子を見に行くと、脱衣所は一面が血の海で、意識朦朧の状態で妻が倒れておりました。
 風呂上がりにめまいで倒れ、頭部と左肩周辺を強打したそうです。
 すぐに複数の救急病院へ電話したのですが、その対応が変なんですよ。
 まずは、氏名・年齢・性別を聞いてからの一点張りです。なんでそんな情報が先に必要なのと疑問だらけでも頼れるのは病院だけです。
 挙句に、整形外科の先生が不在等と、いろいろと理由をつけ受診を拒否する始末で、埒があかないので救急車を要請しました。
 到着した救急隊員に、症状等と受診拒否の病院名を報告しましたが、わずか数分で受入先病院が決定しました。
 診察の結果、頭部に内出血はなく、左鎖骨骨折で「全治3カ月」と診断されました。手術は行わずリハビリで治療することとなり、一安心でした。
 夜間・休日などで、1分1秒を争う病状であっても、救急車からの要請がないと、簡単に受診できないと痛感しました。
 軽症例でタクシー代わりに救急車を利用したり、不必要な夜間受診をしたりする例も多いと聞きます。いざというときの救急車の大切さを考えると、安易な利用をしないよう心掛けたいものです。

(第4地区 T・T)

   
●介護保険に思うこと
 

 国が介護保険の制度を始めた当時、65歳未満の非給付対象者からも保険料を徴収するのが保険といえるのか、こんな制度が必要なのかと思っていました。ところが、母が要介護認定を受け、介護サービスを利用してありがたみを身をもって知ると、現金なもので世代間の相互扶助の大切な制度だと感じています。
 また、本人の費用負担についても、収入に応じて上限があり、十分ではないにしても現役引退者に配慮されています。
 健保に関わる立場でいえば、非給付対象者からの保険料の徴収と、毎年増大する介護納付金に対応する介護保険料率をいくらにするかという悩みがあります。
 ところで、介護サービスの中身には、さほどの不満はないのですが(もちろん、負担は少ないほどよいのですが)、介護保険の、特に負担変更通知書類については行政文書そのもので、淡々と新たな負担の計算方法のみが示されています。受給者は保険料の支払者でもあるのに、介護保険の実施者である国からの情報は不足している気がします。
 健保の仕事をしていなければ、家族としてこうした通知を見ても、負担と給付の構造も、なぜ制度変更が必要なのかもわからないままでしょう。
 介護サービスの利用が始まれば多くの人が人生を終えるまで受け続けるものです。今後、保険全体の費用負担も増大が見込まれ、制度維持が困難で保険料や一部負担等の変更も予想されます。
 なぜ変更されたか、納得は無理でも背景はある程度わかるよう、情報を提供することが制度実施者の仕事ではないでしょうか。
 書き終わったとき、背筋を冷たい汗が流れたような、でも、きっと気のせいですよね。

(第5地区 H・O)

 
●小さなことからこつこつと
 

 ぎっくり腰に始まった腰痛がなかなか治まらない。年齢が原因だと勝手に自分に言い聞かせてはいるが、その実は、運動不足・肥満メタボの賜物(?)である。
 最近は、腰痛対策に関する書籍をむさぼり読んだり、効果があるといわれる健康器具があれば購入したりしているが、なかなか実践と継続ができない。
 医療機関を受診すればいいのだが、他人には多忙で時間がとれないと言い訳をしている。かといってこの症状では柔整を受診することはできない。
 以前より当健保でも柔整の課題が残っていて、組合員への広報においても、柔整を受診する場合、急性・亜急性の外傷性のけがのみ健康保険が認められると幾度となく広報している。かかり方を間違うと、健保組合職員としての自覚が問われる。
 これまでの人間ドックなどで、医師から「減量すれば検査結果は大幅に改善する」との忠告がありながら、減量が一向に進まないのは、やはり自覚のなさと痛感している。
 今日からは、腰痛・メタボ解消を目指し、少しずつではあるが、毎日運動を心がけてみよう。そうすれば、人間ドックの要検査項目も少なくなるはずだ。
 継続は力なりと職場で先輩からも言われている。「慌てず、あせらず、小さなことからこつこつと」。どこかで聞いた言葉だが、実践していこうと決意したところである。

(第6地区 Y・K)
 

 
投稿規定
「言わしてんか!聞いてんか!」
500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
イラスト、写真も歓迎します。
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
原稿は地区会の広報委員へ送ってください。
問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-4795-5522)