広報誌「かけはし」

■2017年7月 No.550
 
投稿 言わしてんか!聞いてんか!

●大阪ふみん
 

 不眠症です。
 以前は夜9時に就寝し、翌朝5時に起床していましたが、いまは、布団の中で悶々としています。加齢によるものかなと思い、永眠するまで不眠でもいいかと考えていましたが、睡眠不足による交通事故を起こしたことで、睡眠導入剤を服用することになりました。
 ところが、起床時間なのに目が覚めず、遅刻の常習犯となってしまいました。いまはなるべく薬に頼らないように調整していますが、お酒の飲みすぎで、ヘモグロビンA1cが6.7%まで上昇しました。
 これはまずいと思い、F社のサプリメントに頼った結果、3カ月後には5.9%まで下がり、祝杯に浸ったところ、またしても不眠に陥りました。
 副作用ではないかと思っていると、次に良質な睡眠がとれるサプリの案内が届きました。ナイスタイミング? でしたが、睡眠サプリとアルコールの同時摂取は、筋肉が過剰に弛緩(しかん)し、呼吸が止まる危険性があるとのことで、追加購入には至りませんでした。
 さて、不眠の原因はストレスに深く関わりがあるらしい。そういえば確かに保険料率の引き上げを抱えていましたが、すでに4回目であり、耐性(開き直り?)ができていると思います。
 では、他の原因? 腸内環境が変わったからかな? と疑いました。ヘモグロビンA1cを下げるサプリメントの効用が、腸の中で糖と糖が合体して大きくなり、体内に吸収されず、そのまま排出される仕組みとなっているからです。
 近年の研究によると、人間の腸は神経組織の塊(かたまり)で、第二の脳といわれています。快眠ホルモンのメラトニンの原料となるセロトニンの95%が消化管に存在するといいます。
 こんなことが不眠に関係していると思い、糖尿病が怖い私は、サプリを継続して飲む一方で腸内環境の改善に取り組み、毎日ビフィズス菌を摂取するようにしました。
 ところが、京都府立医科大学の消化器内科の医師の説明では、飲食用のビフィズス菌は体内に留まらず無効であり、出生時に母からビフィズス菌を受け継ぐことから、元々の菌の増殖に努め、水溶性の食物繊維を摂取しなさいとのことでした。
 早速、晩御飯の改善を妻に要求したところ、外食を改め、断酒し、不摂生を是正しなさい! と逆鱗に触れてしまいました。
 現在、酒を控えて生活習慣を見直すかどうか悩んでいて、夜も眠れません。

(第4地区 今日も休みや)

   
●拠出金で思うこと
 

 私が健保業務に携わった平成5年当時から、健保組合は老人保健拠出金の増加に悩まされていました(もっと以前からかもしれませんが)。
 その原因は、老人医療費の増加と不合理・不公平な拠出金制度の仕組みによるものと思います。
 平成13年の本誌記事には、「高齢者医療費は伸び続け・・・改革は待ったなしである。全国の約1800の健保組合のうち、平成13年度予算では9割が赤字に・・・高齢者医療保険制度改革が実現できなかった場合、約2割の組合が解散も視野に入れているという(一部省略)」とありました。
 そしていま、平成29年度予算時、健保の数は1398。やはり2割以上が消滅!!
 平成18年に「老人保健法」が「高齢者の医療の確保に関する法律」に改められ、平成20年度から新制度に移行したものの、拠出金は増加の一途に変わらず。
 毎年、解散する組合があり、抜本的な解決になっていないことは明白。「取りやすいところから取る」「理不尽で筋が通っていない」「複雑難解」「毎年のブレが大きすぎる」などなど、いつまで繰り返すのか。
 日本の人口ピラミッドをみても、高齢者医療費が増加するのは明白であるのだから、日本全体の「社会問題」として「復興税」のように「(仮)高齢者医療税」として高齢者医療に充てるための「明確」な税制度を新設してはと思いますが・・・。まずはその前に「消費税」の公約の実行でしょうか? 確実に高齢者医療に充ててもらいたいものです。

(第5地区 K・K)

 
●健康にも家計にも禁煙が一番?
 

 2020年の東京オリンピック開催に向けて受動喫煙防止法改正案の国会提出の是非が話題になった。年々喫煙への規制が強まっている。母体の会社も健康経営への取り組みに力を入れ始め、2年前から事業所内全面禁煙となった。
 私の住んでいるマンションでは、お隣のご主人がホタル族で、ベランダで喫煙をされていた。風向きによって煙が我が家に流れ、窓を開けていると部屋中タバコの匂いが充満する。他人の煙害を被るのは我慢できないと家内が管理組合に苦情を上げたが、埒(らち)が明かず、直談判した。隣人とのトラブルは避けたいと思っていたが、幸い素直に受け入れていただけたようである(ベランダから玄関先へと喫煙場所が変わっただけだが)。
 同様なケースは他のマンションでも起こっているらしい。「ベランダ喫煙禁止条例」なるものも検討されているという。喫煙者には肩身の狭い時代となった。
 喫煙が原因でよけいにかかった医療費は国民医療費の4%を占め、額にして約1兆5000億円らしい。これは、家計にも健保や国の財政にも大きな負担だ。禁煙への取り組み強化は避けては通れない。
 いま思い出した。かくいう私も10年ほど前、30年の喫煙歴に意外にもあっさり終止符を打った。禁煙のキッカケはタバコの値上げだった。さらなるタバコの値上げは、対策として効果有りや否や。

(第6地区 T・F)
 

 
投稿規定
「言わしてんか!聞いてんか!」
500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
イラスト、写真も歓迎します。
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
原稿は地区会の広報委員へ送ってください。
問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-4795-5522)

 
  お詫びと訂正  
 先月号の掲載記事『「来院請求」って納得されていますか??』において、一部、健康保険法上の取り扱いに事実と異なる表現があったことを、訂正いたします。
 記事には、『かつては健康保険の負担分である7割の請求だったのが、平成18年度から3割の自己負担分を含めた全額を請求できるように変更されました。つまり、来院しなくなった患者さんからは自己負担分を徴収できないので、保険者が立替払いし』とありましたが、このような取り扱いにはなっていません。
 保険者が保険医療機関等に支払う療養の給付の費用は、健康保険法第76条の規定により、療養の給付に要する費用の額から、患者さんが支払わなければならない一部負担金に相当する額を控除した額となります。