広報誌「かけはし」

■2017年1月 No.544

   注目! 野菜の抗酸化作用
   たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、食物繊維。人間に必要なこれらの栄養素に次ぐものとして、最近フィトケミカルが注目されています。ファイトケミカルともいい、植物に含まれる化学物質で、病気の予防等に効果のある成分をさしています。主に植物の色素や苦味の成分として含まれています。
 野菜は、ビタミン・ミネラルが豊富に含まれているだけではなく、フィトケミカルの供給源としてもお勧めです。
 そこで、今回は中食・コンビニエンスストア編として、あなたの健康づくりに役立つ、持ち帰り弁当・お惣菜の選び方やカット野菜の活用など、気軽で簡単に野菜を食べられる食生活の工夫をお伝えします。
   持ち帰り弁当は「幕の内」や名前に「野菜」がついたものを
   持ち帰り弁当を選ぶ時、たいていメインのおかずである主菜を決め手とすることが多いのではないでしょうか。野菜をとる食生活を実践するには、発想を変えて、まず「野菜を食べられる」ことを決め手に弁当を選ぶとよいでしょう。
 お弁当界の定番である「幕の内」は、主菜となる肉や魚のおかずと副菜となる野菜のおかずが入っており、他の弁当に比べて野菜を使った料理の品数が多いというメリットがあります。
   また、例えば「肉野菜炒め弁当」など、名前に「野菜」がつくものを選ぶのも、「野菜を食べられる」弁当の簡単な選び方の一つです。
   お惣菜は「彩り」を意識してみましょう
   スーパーやコンビニエンスストア等で、「野菜が食べられるお惣菜」を選ぶポイントは、「彩り」です。色を意識して選ぶと、色の豊富な「野菜料理」を選びやすくなります。主菜となる肉や魚のおかずと組み合わせて、彩りのある副菜=野菜料理も必ず選ぶように意識しましょう。
   ひと手間で野菜を食べる機会を増やそう
   買ってきたものや簡単に料理する際に、野菜を加えてひと工夫すると、野菜摂取量を増やせます。
 例えば、あらかじめ洗って切ってパックに詰められたカット野菜を活用してみましょう。生野菜をカットしたものは、お皿に盛りつけるだけで、簡単にサラダになります。野菜炒め用のカット野菜なら、炒めて塩・コショウすれば、野菜炒めが出来上がります。
 他には、冷凍庫にほうれん草、小松菜、青ねぎ、玉ねぎ、ミックスベジタブルなどの冷凍野菜を常備しておくと、チャーハンやインスタントラーメンの具に入れたり、インスタントスープやみそ汁の実として放り込むだけで、手軽に野菜を食べることができます。
 ご紹介した工夫を、ご自分の生活スタイルに合わせて、ぜひご活用ください。

  ※注 中食(なかしょく)とは、家庭外で調理された食品を家庭に持ち帰り食べる食事形態のこと。