●持ち出しの喜び |
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田舎に帰ったときの母との会話です。
母「健保でも介護でも保険料ばかり取られて、ちょっとしか見返りがあれへん。誰々さんは、保険をよう使うて得してはるし、私は損やわ」
私「ほな、入院したり施設に入ったりして保険料の元取りたいんか?」
母「それも困るけど、損するんも嫌や」
私「保険とはそういうもんや。損する人の方が幸せなんやで」
まぁ、一応は健康保険組合に身を置いていますので、周りに健康保険・介護保険のなんたるかを説いているつもりです。人に話しながら、思うんです、「私は持ち出し側におられるから幸せやな」って。
そら、金銭のプラス・マイナスからいえば、健康的な人は持ち出しですよ。でも治療に専念せざるを得ない人からみれば、保険を少ししか使わない人の方がいいと思っておられるでしょう。で、なるべく長く健康保険の資金の出し手で いたいと思っています。
個人的には健保の資金負担側に回ることに異存はないのですが、国の仕組みで当健康保険組合が負担している納付金・支援金は、ええかげん限界です。財政の健康を維持してきた健康保険組合がへたってくれば、国全体の健康保険もへたってくるのは明らかですよ。
(第1地区 M・H) |
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●まずは自身の健康を… |
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高度な治療や効果的な薬品が開発され、これまで治療が困難だった病気が次々、克服されています。同時に、比例するように医療費が増大し、国や健保組合の大きな悩みとなっているのも事実です。
医療費の削減は、どれだけ多くの人の健康を維持できるかにかかっています。それを阻害するのは、なんといってもストレスと運動不足といえるでしょう。
わが身を振り返ると、健保の仕事はストレスフルだし、日々の業務、増える報告事項、頭を悩ます医療費に関するニュースの数々…。気がつけば、自身が不眠、運動不足、深酒という負の健康スパイラルの三重奏という事態に。そこで「隗(かい)より始めよ」の言葉どおり、まずは自らが健康にならねばと、決心した次第です。
レジャー白書によると、2015年の「ジョギング、マラソン」人口は、前年比50万人増の2190万人と、国民の健康志向は高まっている様子。これにならって 「さあ、走ろう」と調べてみたら、ジョギングの提唱者であるジム・フィックスは、なんとジョギング中に52歳で突然死!
結局、「ストレスをためない適度なスポーツといえば、やっぱりウオーキング」というところに落ち着きました。ハードルは低いし、効果があれば負のスパイラルを脱し、医療費削減の一助になれるはずです(まあ、続けられればですが…)。
(第2地区 Y・K) |
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●いまから健康 |
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先日、関係のある会社が集まるテニス大会がありました。私はテニス競技に参加したわけではありませんが、運営側として競技を見る機会がありました。
そこでびっくり。社会人になって間もない若者や、私と同世代、さらに上は75歳以上の後期高齢者の老若男女が、元気にテニス競技を真剣に、そして楽しく競い合っているのです。
スポーツには縁遠い社会人生活をずっとまっとうしてきた私にはとても新鮮でした。選手の皆さんは健康のためにテニスをしているということでもないとは思いますが、私からみればまさに中高年の星、「健康」そのものでした。
幸いなことに大きな病気になったこともなく、子どものころから自分自身の「健康」についてなど考えたこともありませんでした。
しかし、健康保険組合の仕事をするようになって2年がたち、また、データヘルス計画も2年目、「健康」というものを仕事としては考えています。健保の制度・財政健全化、医療費の適正化といったことでしょうか。
ともあれ、今回のテニス大会を見て、やっぱり一人ひとりの加入者にとって本当に大切なのは将来の健康な生活ではないでしょうか。
だから、20年、30年先も健康で楽しく過ごすためにも、「いま」からできることを一人ひとりが意識できるような施策や事業が大切なのではないかと感じた一日でした。
(第3地区 M・H)
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投稿規定
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「言わしてんか!聞いてんか!」
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500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。 |
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イラスト、写真も歓迎します。 |
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原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。 |
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原稿は地区会の広報委員へ送ってください。 |
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問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-4795-5522) |
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