●保険のありがたみ |
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わが家の愛犬・ハルちゃんが1歳と若く、食欲も好奇心も旺盛な頃、散歩中に異物をバリバリっと食べて大騒ぎになりました。その後、病院に担ぎ込まれて吐き出したものは、尖った鳥の骨。一応、ことなきを得ましたが、そのときに初めてペット保険が使えました。
嫁は「保険に入っていてよかった」と感謝することしきりでした。私は「もっと保険料を払ってるで〜」との言葉をのみ込みつつ、元が取れるほど病院にかかるよりは、他のワンちゃんの役に立てばよいと思い直したことを覚えています。
話は変わりますが、健保組合を脱退される方から、感謝の手紙をいただくことがあります。やはり病気やけがでご苦労された方が大半ですが、健保組合の制度・サービスや、職員の対応等について感謝の言葉があると、ほのぼのとした嬉しさに包まれます。
ただ最近、これは健保組合や職員に向けられたものではなくて、被保険者全員に向けた感謝のメッセージと感じるようになりました。
健保組合で仕事を始めて3年、ようやく「皆保険の何たるか」と「大切さ」がわかってきた気がします。
(第4地区 T・Y) |
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●オートファジーのお話 |
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「オートファジーの仕組みの解明」で大隅教授がノーベル生理学・医学賞を受賞されたニュースを聞きました。ファジィ論理って、扇風機やエアコン、炊飯器などの電化製品の制御に使われていると思ったけど、医学と関係があるのか、不思議に思いました。
その後、「細胞が持っている、細胞内のたんぱく質を自食し、恒常性の維持に関与」することだと知り、がんや神経疾患への関係により治療などへの活用ができると聞きました。
昨年の大村教授の「線虫の寄生による感染症の治療法」や、2012年の山中教授の「iPS細胞の発見」などの研究成果により、医療への活用が期待されます。
すでに、新しい医薬品による難病治療が成果をあげており、今後も不治の病や難病といわれた病気を治癒できるようになるでしょう。
一方、健康保険に従事する者としては、先進的な医療による医療費の高騰が気になることは否めません。人命尊重には、それなりの費用が必要です。費用増によって健康保険組合が存続できなくなれば、十分な医療行為も受けられなくなるかも知れません。
消費増税の延期による社会保障の充実も先行きが不透明(ファジィ)で、このままでは健康保険組合自体の存続が危ぶまれます。健康保険組合だけでなく、国(行政)、被保険者の3者が一体となって、維持再生を目指して「できることからやらなければならないのだ」(オートファジー?)。
(第5地区 詠み人知らず) |
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●「健康格差」のこれから |
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9月19日に放送されたNHKスペシャル「私たちのこれから」で「健康格差」が取り上げられた。この言葉も一般的な言葉になっていくと思われる。
質素ながらも健康に配慮した生活を送る人も少なくない。が、自営業をしている友人は健康診断も受けず、タバコも止められない。就寝前にコンビニへ菓子パンを買いに行くなど、先々が心配になる。「健康のためには…」と話しても本人の関心は高まらず、いまの生活と将来のリスクを理解してもらえない。
健康保険の仕事をしていると、医療関係の知識を身につける必要に迫られる。国語・算数・理科・社会、そんな勉強が社会人になって役に立つのかと揶揄する人もいたが、健康的な生活を送り、守るためには、そういった知識がベースとなり、総動員されることがよくわかる。
長く健康でいたいのはほぼすべての人に共通する願いであろうが、その願いを日々の食生活や健診・運動習慣といった自己投資に結びつけられない人たちが少なからずいる。
そういった人たちを思いやりながら、健康に関する情報をわかりやすく地道に広めていくこと―。番組でも紹介されていたように無意識のうちに健康的な生活を得られる仕組みを整えていく取り組みが、「健康格差」克服へとつながっていくのだろう。
(第6地区 S・N)
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投稿規定
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「言わしてんか!聞いてんか!」
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500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。 |
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イラスト、写真も歓迎します。 |
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原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。 |
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原稿は地区会の広報委員へ送ってください。 |
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問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-4795-5522) |
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