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●健保のお仕事 |
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健康保険組合の仕事に携わるようになって、はや数年が経ちました。
当初は仕組みや制度がまったく理解できなかっただけでなく、用語もまったくわかりませんでした。日本語で会話が交わされているのですが、まったく意味不明。不思議な空間にいる気分でした。
“被保険者”ってだれ?
待期期間って、 “待機”じゃないの? “トクソー”?。♪♯$%&?なんのこっちゃ? さっぱりわかりませんでした。
しかし、時間というものは恐ろしいですね。こんな私でも、少しずつ専門用語を覚え、仕組みを理解し、いまではいっぱしの“健保人間”になっています。
そんな今日この頃、上司から指示があり、決算報告について加入者への広報文書作成に取り組むことになりました。もともと文章を書くことは得意ではないので、わかりやすく読みやすい文章、表現を意識して作成を試みました。
が、しかし…。繰入金、繰越金、財政調整事業交付金、法定給付費、前期高齢者納付金・・・etc。ああっ、なんて難解な用語たち!!
和文に似て非なるもの。こんな用語たちが躍る広報を読んだところで、理解できる人などいるはずがない。いや、そもそもこんな広報を読んでもらえるはずがない・・・。
あらためて「健保のお仕事」を見つめ直す機会を得た私でした。
(第1地区 M・F) |
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●健保の担当になって感謝しています。 |
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2008年4月、健保担当になって7年半が経過。その年から、いわゆるメタボ健診が始まり、メタボ防止にとウオーキングをスタートしました。
その時点で、私の腹囲は86センチあり、「動機付け支援」の対象者でした。ご多分にもれず「1日1万歩」から始めたのですが、人と同じことをしていても進歩はないと思い、翌年1月に1日1万2000歩へ目標を引き上げました。
ところが、思いの他、効果が芳しくなく、その1年後には1週間10万歩以上と目標値を再度、大幅にアップ。日単位から週単位に変え、目標達成に柔軟性を持たせました。
1週間10万歩は1日当たりにすると1万4300歩。歩けない日があっても、週単位なので別の日に調整できます。ちなみに7年間の週間最多歩数は14万4426歩(1日平均2万632歩)でした。
効果は約1年後に出てきました。2011年3月の人間ドックでは、腹囲がなんと6センチ縮まり80センチに。いまは77センチで、脂肪肝もなくなりました。
腹囲を除くと、この7年間の人間ドックで検査数値が大幅に改善したものはあまりありませんが、60歳を超えて悪化したものもありません。美味しくお酒を飲めるのも、年1回の海外スキーへ行けるのも、ゴルフの飛距離が伸びたのも、ウオーキングのおかげだと思っています。
(第2地区 T・T) |
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●耐えて守る“特例退職被保険者制度” |
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少子高齢化の進展で、わが国の人口ピラミッドは大きく形を変え、壺型の不安定さが増してきている。わが国の社会保障制度を支える人口基盤は、よりいっそう脆弱(ぜいじゃく)なものとなり、現行の社会保障制度の持続性が問われることをまさに表現している。
この5月の通常国会で医療保険制度改革法案は成立したが、健保連が主張した高齢者医療への国庫負担の増額は、満足な回答が得られなかった。むしろ、健保としては、今後の負担増への懸念が増しただけの印象が残る。
こうしたなか、高齢者対応として当組合は、国の認可を受け特例退職被保険者制度を導入している。
全国の健康保険組合約1400組合のうち、この制度を導入している組合はわずか62組合。会社を引退された諸先輩に対し、在籍中と変わらぬ健康管理や疾病予防事業を継続し、組合からの給付・補助等を後期高齢者に移行されるまで享受していただくためである。
当組合の前期高齢者加入率は10%程度と高く、特例退職被保険者1人あたりの保険給付費は一般被保険者の2.3倍と高い。
医療費と納付金は年々増加し、当健保財政を圧迫しており、さらにデータヘルス事業やマイナンバー制度のスタートによる負担増も加わって、保険料率の再引き上げを早急に検討しないといけない事態になりつつある。
なんとか特退制度を維持しようと苦慮しているところではあるが、なにも知らない特退の方からの問い合わせは1人30分以上の長電話となり、日々それに耐えている。
そういう私自身も、近々特退の仲間入りをすることになるが・・・。
(第3地区 S・I)
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投稿規定
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「言わしてんか!聞いてんか!」
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500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。 |
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イラスト、写真も歓迎します。 |
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原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。 |
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原稿は地区会の広報委員へ送ってください。 |
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問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-4795-5522) |
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