●持続可能な医療保険制度に向けて |
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今年の5月に成立した医療保険制度改革関連法のなかに「被保険者の自助努力への支援」が盛り込まれた。詳細については検討会を設置して、来年3月までに指針を作り、4月から施行とのことだった。
報道によると、罰則型の仕組みは望ましくないとしており、ヘルスケアポイントを付与することによってさまざまな商品やサービスと交換できるだけでなく、現金での給付や保険料の割引も可能であるという。
加入者が数万人規模の大手健保組合では、以前からポイント制度を導入して効果をあげているところもあるようだ。数千人規模の当健保組合では、仕組み作りから運用までのコストを考えると、どうしても二の足を踏んでしまう。
そこで提案である。小さな健保組合であっても、数が集まれば大手並みの保健事業が可能と考えている。複数の健保組合が集まって、この「予防・健康づくりのインセンティブの強化」に向けて保健事業に取り組むことができる制度を構築していただけないだろうか。
賛同した健保組合が加入者に応じた保健事業費を出し合い、ポイント付与基準の設定、ポイント累積・閲覧・利用システムの構築、共同保健事業の実施、参加健保組合の健康増進評価等を推進する。もちろん、そのための専用ホームページも立ち上げる。
小さな健保組合ではなかなか困難な「保険者機能の強化」を、共同実施できればこんなに効果的なことはないと思う。
(第1地区 H・K) |
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●私の健康日本21 |
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6年前、転勤の辞令を受け、2年間の単身赴任を余儀なくされました。
不規則な生活と運動不足から6カ月後には体重が5キロ増え、90キロに。案の定、健診結果が悪く、産業医から生活習慣の見直しと減量をきつく指示される羽目となりました。
それまで健康に関心がある方ではありませんでしたが、先生から生活習慣の改善についての助言を受け、意識を持つことができました。
人の寿命には、何歳まで健康で暮らせるかという「健康寿命」というものがあり、実際の寿命とは男性で9年、女性で13年もの開きがあるそうです。これを伸ばすには、適度な運動と十分な睡眠、規則正しい食事、そして心も健康に保つことが秘訣と聞き、実行していることがあります。
まず一日は毎朝、某放送局のラジオ体操で全身を動かすことから始まります。退社後は、週3、4日のランニングを1時間ほど行います。
食事で補給しにくい栄養素はサプリメントで補い、感情の刺激のために映画や観劇に出かけるようにしています。
「継続は力なり」とはよく言ったもので、いまではお腹の脂肪も取れ、体重は70キロを維持。食事制限なしで、健診結果もほとんど「異常なし」に改善できました。
今後もこれらを継続して、健康寿命をいかに伸ばしていくか。これが私の「健康日本21」です。
(第2地区 K・Y) |
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●エレベーターのなかで |
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健保組合の仕事に携わって、はや3年が経過した。その間、保険料率の引き上げや保健事業の見直し、予算・決算の説明や広報スタイルの変更(組合員目線へ)など、結構忙しく日々の仕事をこなしてきたが、仕事の成果がはっきり目に見えないこともあり「これでいいのかな」と少しもやもやとしていた。
先日、エレベーターのなかで、がんの手術から復帰された先輩から、「おかげで命拾いしたよ。ありがとうナ」と声をかけられた。健診後の有所見者のフォロー強化策で、産業医面談に来ていただき、再検査・入院手続きのサポートをした経緯があった。「なにかお役に立てたんだ」と少しもやもやが晴れた気がした。
数週間後、エレベーターのなかで、今度はベテランの女性社員から「新しい節目健診は嫌ですネ」と言われた。本年度からデータヘルス計画の一環で、40歳および50歳到達者の定期健診を人間ドック受診の節目健診に変えたところなので、「なにか問題ありますか」と尋ねると、「だって大台に乗ったことがわかってしまうもの」との答え。
これからも“組合員と同じエレベーター”に乗って、地道に健康づくりに取り組んでいきたいですね。
(第3地区 H・I)
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投稿規定
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「言わしてんか!聞いてんか!」
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500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。 |
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イラスト、写真も歓迎します。 |
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原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。 |
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原稿は地区会の広報委員へ送ってください。 |
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問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-4795-5522) |
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