広報誌「かけはし」

■2015年9月 No.528
 
投稿 言わしてんか!聞いてんか!

●当健保組合の現状を聞いてください
 

 当健保組合の保険料率はついに100‰を超え、事業主負担、被保険者負担ともに協会けんぽの平均保険料率50‰を超えました。そのため、引き上げの過程で事業主、労働組合の両者から反発がありましたが、厳しい財政状況を説明し、なんとか理解してもらいました。
 保険料率を大幅に引き上げ、付加給付を廃止し、電話相談事業も廃止した状況で、この先、さらに料率アップとなれば、「健保組合を解散し、協会けんぽに移行した方が会社にも被保険者にもメリットがあるのではないか」、という声も本格的に出てきそうです。80年以上歴史のある当健保組合の存続も「本当に危うい」というところまできている感があります。
 準備金は年々減る一方で、現行の高齢者医療制度導入前と比べて約30%までに激減しており、早急に制度に対する負担構造が改革され、過度な負担が大幅に軽減されることを切に希望します。
 準備金に余裕がなく、標準報酬が低く、賞与が少なく、保険料率が高い健保組合が、さらに料率を上げてまで拠出金を納めるということにならないようにするとか、拠出金の負担率だけでも一律にするとか、「公平な負担」にしていただきたいものです。

(第4地区 Y・A)

   
●地域デビュー
 

 退職年齢が延長され、長く働く時代になりつつあります。いずれやってくる職場リタイア。職場中心の生活をどう変化させるか、軸足を家庭や、とくに地域に移すことがなかなか難しいようで、自治体によっては講座を開設し、地域デビューのサポートをしているところもあると聞きます。
 私は10年前、縁あって市の関連施設の外部委員として地域デビューをしました。実体験としては、考え方一つでハードルはさほど高くないと感じています。楽しいことも数多くあると思いますので、私の経験の一端をご紹介しようと思います。
 ・メンバーは老若男女、種々団体の方などで、ときに「そんな考えありなの?」と思う地域の常識も飛び出します。
 ただし、逆も然りで、自信を持って言った意見に同じ反応をされても、めげない心が必要です。
 ・1カ月間、工事で家の駐車場が使えなくなり、別の場所を探す羽目に。その話をしたら、委員メンバーが知人にその場で電話。ものの5分で、1カ月分の賃料だけで家の近くの駐車場確保に成功。地域、あなどれず。
 ただし、自分への突然の依頼にも応えられる心の準備が必要です。
 ・施設での行事には、地域の多くの人がやってきます。10年もやると顔はもちろん、名前も覚えられ、たまの平日休みに近所をウロウロしても不審者と間違われずにすみます。
 ただし、目撃情報の伝播に備え、次の会議までに適当な休みの理由を用意することが必要です。
 まだいろいろありますが、私にとっては新しい世界が開ける機会になりました。面倒なこともありますが、もうしばらく続けてみようと思っています。

(第5地区 H・O)

 
●旗に思いを
 

 先日あるグループのコンサートに行き、若い面々に混じってフラッグ(旗)を振り楽しんだ。このアドレナリンの放出が、健康保持につながり医療費の抑制に役立つと思いながら帰ってきた(笑)。
 ところで、先の医療保険制度改革法の成立を受け、後期高齢者支援金の全面総報酬割が段階的に移行されることになってしまった。財政状況が健保組合平均以上の当組合は、負担軽減の対象とはならないだろう。
 前期高齢者納付金の概算と精算が、単年度では予測することが極めて難しく、来年度以降の2年間は納付金が重くのしかかってくる。増える拠出金をなんとかしてほしいと願ってやまない。
 団塊の世代全員が後期高齢者となるまであと10年。消費税の増税分を平等に交付してもらいたいが、くやしいけれども制度の壁があり、納付金や医療費の支出で苦しい状況が続いていく。保険料率の引き上げしか道はない。
 母体の支えがない厳しいなかで、保険料率を引き上げていくのは容易なことではない。事業主に理解を求めていき、事業所と保険料率だけの絆にならないよう努めなければと思っている。
 そうだ、家族で気軽に楽しめるスポーツ施設での健康づくりを声高に叫ぼう、それとも梨狩りのお土産を増やそうか、いやいやもっと奥の手を考えないと・・・。
 まずは、悪魔がささやかないよう、思いを込めて旗を振ろう。

(第6地区 N・K)
 

 
投稿規定
「言わしてんか!聞いてんか!」
500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
イラスト、写真も歓迎します。
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
原稿は地区会の広報委員へ送ってください。
問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-4795-5522)