●適正な医療費とは・・・ |
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わが国の国民医療費は、まもなく年間40兆円を超えようとしています。そのなかにあって、私たち健康保険組合の大切な業務の一つは、医療保険者として、加入者が病気にかかって使った医療費を、お医者さんに支払うことです。
しかし、高齢者医療費(納付金等)を含め、支払額は年々増え続け、自らの組合組織を維持するのさえも、危うくなってきています。
健保組合は、加入者への医療費通知やジェネリック医薬品使用促進活動、特定健診・特定保健指導の実施など、医療費抑制のためにさまざまな対策を懸命に展開しています。
とはいうものの、これらの諸施策が、はたして適正な医療費に結びついているのか、と思うことがよくあります。現在進行中のデータヘルス計画も、最終的に適正な医療費にたどり着けるものなのか。
医療技術の進歩、新薬の開発、人件費上昇等が、ますます大きく健保財政にのしかかってきています。このままで、日本の公的医療保険制度は大丈夫なのでしょうか。
いろいろな施策が打ち出されますが、新医療関係産業の育成などは、医療費適正化の観点からは効果が疑問視されると思います。
手遅れになる前に有効な対策を講じなければなりません。少子高齢化と人口減少が不可避ななかで、国民が負担できる範囲内に医療費を収めなければなりません。
現在、健保組合は、非常に厳しい財政状態に追い込まれています。医療費の削減が急務だと切実に思います。健保組合と国民医療の未来のために、まさに「骨太の改革」が必要なときだと考えます。
(第1地区 N・F) |
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●高齢者医療を支える立場として |
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「保険」という制度を考えた場合、集めた保険料は、もっぱら加入者のために使うのが当然だ。とはいえ、高齢化が進行するわが国において、われわれ現役世代が、高齢者の医療費についても、応分の負担をしなければいけないのは理解できる。
問題は、その負担の程度が「応分=能力に見合っているかどうか」である。当組合の本年度予算では、高齢者医療への納付金・支援金の比率が保険料収入の52.5%にも達し、保険給付費は39.0%となった。保険料の半分以上が高齢者支援に回り、自分たちのために使えるのが4割弱というのでは、まるで逆だ。
高齢者医療制度自体の現状についても問題が多い。その一例として 薬の飲み残し、すなわち残薬問題がある。最近の報道によると、高齢者に残薬が多く、とくに後期高齢者においては金額にして年間475億円にものぼるそうだ。すべてが無駄に処方されているとは思わないが、医薬分業が進められたものの、患者への管理が後回しにされた結果がこうした金額の無駄を招いたことは確かだろう。
今後、高齢者医療費はますます増大することが確実だ。負担する額の大きさだけでなく、こうした無駄を排し、目に見える形で効率化を進めていかなければ、お金を出す側の理解は得られないのではないか。
(第2地区 A・H) |
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●私のデータヘルスと「健康経営」 |
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10年ほど前、足腰の衰えを痛感し、自宅から最寄りの駅までの往復を、自転車から徒歩通勤に変えた。片道20分をしっかり歩くようにした。
4年ほど前には、健康診断で緑内障と前立腺肥大の疑いとの検査結果を受け、眼科と泌尿器科の専門医の診察を受けるようになり、いまも2〜3カ月に一度は通院している(いまは、眼科の方が不安)。
また、そのころから1年に1〜2回のペースで歯科の定期検診を受けるようにしている。
私の健康に対する意識はさらに高まり、2年 ほど前からは朝と晩に血圧と体重を記録している。その当時、福山雅治と玉木宏がそれぞれ違うガムのCMに出演していた。昔とあるテレビ番組で、「こまどり姉妹」がボケ防止と歯と口まわりを鍛えるため、毎日ガムを噛んでいると言っていたのを思い出し、私は福山雅治の方を選んで毎日1〜2回はガムをしっかり噛むようにしている。
この1年ほど前からは、入浴時の30分間にストレッチをするようにしている。最近、テレビ等でチョコレートの原料のカカオには、認知症(いま、最も心配)に予防効果のある成分が含まれていると聞き、おいしくて体によさそうなチョコレートの調査もしている。
昨年12月で晴れて年金受給者となった。必要に迫られて「健康経営」に取り組んでいる今日この頃である。
(第3地区 W・K)
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投稿規定
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「言わしてんか!聞いてんか!」
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500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。 |
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イラスト、写真も歓迎します。 |
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原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。 |
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原稿は地区会の広報委員へ送ってください。 |
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問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-4795-5522) |
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