介護保険制度は、みなさんが住んでいる地方自治体が保険者となって運営するものです。「健康な人にとっては不必要な介護…」。
　しかし、体の不自由な人にとって必要な、介護ヘルパーなどによる介護。動けない人や、動けてもやっと動ける程度の人など、いろいろな人が介護保険の介護サービスのお世話になっています。
　ただ、介護サービスを受けるのにもお金が必要となります。１割程度の費用負担でも、利用する限り「ず〜っと」続くので結構な支出になります。「金の切れ目が介護の切れ目」となるおそれもあります。
　また、介護保険の適用となるかどうかも、いろいろのようです。
　例えば、車いすや電動ベッド等の利用料は、「要介護２」以上でないと１割負担にはならない。介護保険による住まいの増改築は、住民票の住所地でしかできない。老人施設等に入居するには「要支援」ではだめで、「要介護1」以上でないと入居はできない―など。
　介護保険制度を利用している人は、介護保険料と各種利用料の双方を支払うことになります。それでも介護保険は素晴らしいものだと実感しているようです。
　国民皆保険の基本である「相互扶助」。健康保険はもちろんのこと、介護保険もお忘れなく！

（第１地区　Ｒ・Ｓ）

　「禍福はあざなえる縄のごとし」ということわざがあります。災いと幸福はより合わせた縄のように繰り返しやってくる。災いと思ったことが幸福に転じたりするという意味ですが、私の昨年はまさしくそのような年でした。
　まず２月に13歳になる愛犬が天国に召されました。室内で家族同様に暮らしていましたので、家族全員、ペットロスに陥りかけました。そうこうしているうちに、８月に初孫が誕生しました。新しい家族も増えた喜びのなか、無事、お宮参りも済ませた直後、今度は家内が乳がんであることがわかりました。
　家内は２年ごとにマンモグラフィ検査を受けており、今回はさらにマンモトーム生検を行い、乳がんであることが判明しました。自覚症状もなく「まさか？」というのが、そのときの正直な気持ちです。幸い早期発見で「非浸潤性乳管がん」との診断でした。
　日本では乳がんの患者数は年々、増加傾向にあり、平成25年では1万３０００人以上の方が乳がんで亡くなっています。とくに壮年期から中年期の女性の死亡原因の1位は乳がんです。
　乳がんは早期発見であれば、術後の生存率が高いがんです。家内も術後の抗がん剤や放射線治療もなく順調です。乳がんになったことは災いですが、早期に発見できたことは幸いなことだと思いました。
　今後も健保組合として、検診の重要性を訴えていきたいと感じた次第です。

（第２地区　Ｔ・Ｈ）

　先日ニュースをみていたら、街頭インタビューのシーンに出くわした。インタビュアーが街行く人々に「消費税の引き上げについてどう思いますか？」と尋ねた。聞かれた人のほとんどが「消費税の引き上げには絶対反対！」「また生活が苦しくなるわ！」と異口同音に答えていた。
　このシーンを眺めながら、答える人の職業はなんだろうか？　ご婦人の旦那さんはどんな仕事をしているのだろうか？　もしサラリーマンだったとしたら、毎年毎年、健康保険料が上がっていることに気がついていないのだろうか――と私の頭のなかで「？」が膨らんだ。
　消費税率の引き上げは、政治家にとっての「お得意先」であるお年寄りに受けが悪い。おまけに法律改正が必要だから政治家もマスコミも大きく取り上げる。
　しかし、健康保険料率の引き上げは健保組合内部での決めごとなので、政府は全く関知せず、「健保組合から巻き上げろ！」とばかりに納付金や支援金を吹っかけてくる。
　こんなことゆえ、健保組合は納付金や支援金のせいでとっくに首が回らず仮死状態！　おまけに国保への支援の肩代わりまで押しつけられるようなことになれば、か細い健保組合はどうなってしまうのだろうか。
　それもこれも若い人たちが選挙に行かないことに原因があると思う。いまの日本はシルバー民主主義といわれ、政治家たちはお年寄りの方しかみていない。
　若者は自分たちの生活のため、将来のためにもっと声を上げよう。そして、政治家やマスコミの皆さんは、サラリーマンの給料は上がっても手取り額が増えない本当の理由をみんなにちゃんと伝えてくれ！
　あっ、そんなことをしたら取りやすいところから取れなくなるか？

（第３地区　Ｓ・Ａ）