広報誌「かけはし」
 
■2014年4月 No.511
投稿 言わしてんか!聞いてんか!
   
●思わぬ「つまずき」
 

 日曜の朝、用もないのに目が覚めた。まだ5時半だ。やることもないので散歩に出た。歩き始めて50メートル。おっと! なにかにつまずいた。振り返ったが、辺りには段差もなければ石もない。私はいったい、なににつまずいたのか??
 朝の空気を吸おうと大きく背伸び。からだのあちこちで「ムチッ」「バキッ」と音が鳴る。私のからだのなかで、なにかが壊れている??
 家に戻って新聞を広げる。小さな文字が見えない。少し離すとよく見える。離れると見えて、近づくと見えない??
 若い頃には考えられない逆現象だ。
 さて、本題の医療保険。国民皆保険といわれて50年以上経ち、その中核を担ってきた健保組合とそれに対する政策が、いまの私のからだ以上におかしなことになっている。
 高齢者医療への拠出金が保険料収入の4割を超えて5割前後に達している。現役世代が、高齢者を支えなければならないという理屈はわかる。しかし5割はあまりにも多すぎませんか。政治家、官僚の皆さん、あなたは給料の半分を親に仕送りしていますか?
 「消費増税は社会保障の財源」と聞いて少し期待していた。しかし、期待した私が甘かった。
 「数の力」で、いろいろなことがどんどん決まる安倍政権。しかし、最近では暴走ぎみだ。安倍さん、あまり調子に乗っていると、そのうちつまずきますよ。段差もないところで。

(第1地区 Y・Y)

   
●健康を保つということ
 

 私事ですが、2年続けて特定保健指導を受けました。健保組合に在籍しながら恥ずかしい話ですが、仕方ありません。
 ちなみに2年とも「積極的支援」。1年目は初回面接を受け、食事と運動習慣、生活習慣について質問され、以降6カ月間、月1回電話で指導を受けました。内容は▽歩く歩数を増やす▽階段を使って移動する▽昼夜の食事でご飯の量を減らす▽おかずは野菜から食べる――など。
 しかし、話を聞いてもなかなか実行に移せません。ずるずると時間がたつうちに、なんと翌年も積極的支援を受ける羽目になってしまいました。
 このままではいけないと一念発起。自転車のクロスバイクを購入し、観光地や寺、温泉などに行くことにしました。途中でよい景色に出会えば、デジタルカメラでパチリ。6カ月もすると、体重が8キログラム減り、BMIも「25」以下。おかげでメタボを脱出できました。
 最近はまた、さぼり癖が出て、自転車にあまり乗っていませんが、健康を保つには、継続が大切だと実感しました。
 さて、高齢者医療制度です。その"健康"を保つには、どのような方策があるのでしょうか……。ただし、継続できるかどうかが大切です。

(第2地区 Y・I)

 
●お答えしますが…
 

 「医療費通知って、なんで届く時期がこんなに遅いの? それに、同じ医院で受診したのに前月分と金額がだいぶ違うけど…」
 この質問に答えようとすると、支払基金、レセプト、診療報酬などの説明が漏れなくついてきて、説明が終わった頃には、大仕事をし終えたような脱力感を感じてしまう。
 健康保険の制度や健保組合の業務内容を伝えるのは難しい。医療費通知についての質問に答える際、健保独特のいろいろな専門用語(?)が出てくる。毎月発行している医療費通知に記載されている受診内容が、なぜ3カ月前のモノなのかを説明するだけで、相手には聞き慣れない専門用語の説明に終始してしまい、肝心の医療費通知の説明がぼやけてしまう。
 「いや、ホームページに載せてますけど」この一言が喉から出かかる。電話での説明で、この人には理解してもらえるだろうが、他の加入者は理解できているかなあ?
 「どうすれば理解してもらえるかな?」「この表現だと難しすぎるかな?」。保険料率や法定準備金、納付金などの説明のために試行錯誤のうえで機関誌やホームページで広報するが、なかなか見てもらえない。
 関心を持ってもらったときに、丁寧な対応をして、疾病予防などにより大きな関心を持ってもらるよう、地道に続けるしかないのだろうな。

(第3地区 F・K)
 

 
投稿規定
「言わしてんか!聞いてんか!」
500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
イラスト、写真も歓迎します。
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
原稿は地区会の広報委員へ送ってください。
問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-4795-5522)